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2023年6月15日 日本代表 対 エルサルバドル代表

2023/06/17(土)

2023/6/15(木)日本/愛知・豊田スタジアム
日本代表6-0(4-0) エルサルバドル代表

――エルサルバドル代表が相手でした

賀川:メキシコの南、中央アメリカにある国ですね。グアテマラ、ホンジュラスと面しています。2度(1970、82年)ワールドカップに出場しています。カナダ、メキシコ、アメリカで開催される次回のワールドカップ(2026年)は出場国が48カ国に拡大されるので、久々の出場を目指して盛り上がっているでしょう。こういう国と対戦できるのがキリンカップ、キリンチャレンジ杯ならではで、これまでも数多くの強豪と対戦することができました。

――前半1分に先制しました

賀川:ドリブル突破を試みた三笘が倒されて得た左サイドでのFKからでした。久保の正確なキックに谷口が頭で合わせました。打点の高いヘディングでしたね。

――続けて3分にPKを得ました

賀川:相手のDFの選手がボール処理を誤ったところに上田がプレッシャーをかけて、奪いかけたところで倒されました。得点機会阻止ですから一発退場になります。上田も落ち着いて右スミに決めました。PKは課題ですから。落ち着いて決めることができたのはよかったです。

――試合のかなり早い時間帯から数的優位に立ちました

賀川:エルサルバドルとしてはいろいろ日本を相手に試したいこともあったでしょうが、これもサッカーのうちです。

――前半25分、久保が3点目のゴール
賀川:左サイドでボールを受けた三笘がいったんボールを失うのですが、奪い返して、フリーの久保へ横パス。打ってくれといわんばかりにやさしいパスでした。久保は左足のインフロントで鋭くボールを回転させて、ゴールの右ネットに蹴り込みました。サイドキックでなく、インフロントでボールをひっかけて蹴ったのがよかった。そういう工夫ができる選手。そういうアイデアがあるのが久保の良さですね。
――前半終了間際の44分、堂安の4点目が生まれました
賀川:GK大迫のクリアをハーフウエーライン付近の上田がうまく胸でトラップして、三笘につなぎました。三笘はタテにドリブルしていきましたが、上田が左前のスペースに走り込んだことで中央にできたスペースに三笘が方向転換、右足で放ったシュートのこぼれ球を堂安がゴールに流し込みました。上田と三笘の連携があってのゴールですが、こういうところにいる堂安の運の強さというものも、勝負の世界では大切になります。あそこにいる、あそこできめることの大切さを彼はよくわかっています。
――このシリーズは堂安が背番号10をつけている
賀川:自己主張の強そうな選手ですから、自分が着けたいといったのかもしれませんね。ペレも10番でした。マラドーナも10番でした。いつの時代もエースナンバーは10番です。
――久保も10番をつけたいと試合後話していたそうです

賀川:結構なことです。若い選手が刺激し合って高いレベルで争うことは望ましいこと。

一昔前はそういうことをいう代表選手はいませんでした。欧州でプレーすることが当たり前になって、自分の考えをストレートに発信できるようになってきたのでしょう。

――後半2得点を奪って、6-0。力の差があったように感じます

賀川:日本の選手は本当に技術が上がって、ボールを持つことに自信を持っている選手が多いので、安心してみていられます。自信があるからパスにもドリブルにも余裕がある。受ける側の選手もボールを受けられる位置にいます。選手同士のコミュニケーションがこれまで以上にできているように感じます。普段から会話しているのか、選手がゲームを分かっているのか。とにかく日本の選手が生き生きと動いています。走ることをいとわないのがいい。修羅場をくぐった森保監督が自信をつけているようにみえます。それが安定した試合運びにつながっています。試合開始直後に相手に退場者が出て、10人になってしまったこともあり、相手のディフェンスの網ができていなかった。せっかくの試合がもったいないところがありました。

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