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2019年3月22日 日本代表 対 コロンビア代表

2019/03/23(土)

2019/3/22(金)/神奈川・日産スタジアム
日本代表 0-1(0-0) コロンビア代表

――コロンビアとは昨年のロシアW杯以来の再戦。W杯で勝ったコロンビアに連勝とはいきませんでした

賀川: コロンビアも2回続けて日本には負けられんと必死だったのでしょう。南米ではブラジル、アルゼンチン、ウルグアイが1級にランクされるので、表現はあまりよくありませんが、コロンビアは必然的に2級のような位置づけになります。しかしながら、2級は2級であっても、2級なりの試合運びのうまさ、賢さがあるものです。このクラスに日本代表が勝つには、やはり最初から最後まで、それこそ死にものぐるいでやることが前提条件になります。普通に走りまわっているようでは、チャンスは少なくなります。過去のW杯の組み合わせを見ても分かるように、本番のグループステージでは、かなりの確率でこのクラスの南米勢と当たるわけですよ。そこに勝てないと、ノックアウトラウンドには進めないわけですから。

――W杯で8強に進もうと思ったら、このクラスの南米勢に勝たないといけない

賀川:南米の代表は1人1人の個人の技術があるので、日本代表はチームワークと持ち前の速い動きと豊富な運動量でかき回して勝つというのが、従来からの戦い方。森保監督も当然そのことを十分承知していたのでしょうが、ゲームを通じて動きの量も速さも期待したほどではなく、後半ファルカオにPKで1点を取られてしまいました。PKを与えた冨安はハンドを取られてはいけないと、腕を背中の後ろに回していましたが、相手のシュートに対して背を向けてしまったので、後ろに回していたはずの右肘にボールが当たってしまいました。コロンビアもどちらかというと、とらえどころのないような感じで、点を取られた後、日本は交代で選手を次々と入れましたが、知らず知らずの間に時間が過ぎて、追いつくこともできなかったという感じでしょうか。選手にとってはにおもしろくない試合でしたが、これも経験と考えるべきでしょう。

 ――コロンビアが面目を保った試合になりました

賀川:南米勢が来て試合をしてくれるというのは、あまりないことですが、事前にどれだけの予習をしていたか…ということも少々感じました。相手の予備知識を入れることによって、試合中にいろいろ思いついて修正できることもあるでしょう。たくさんのお客さんが応援にきてくれたわけですから。チームも選手個人も事前の準備がどれだけできていたか、この試合を見ているとわかりにくかった。点を取らないと勝てないわけですから、どうやって点を取るのかということが相談しておかないと損ですよね。代表チームとして集まって活動する機会は多いわけではない。W杯予選まで時間はあるようで、あまりないんですから。

――開始3分で相手のカウンターを浴び、危ういシーンがありましたが、日本は南野、堂安、中島がどんどんゴールを狙っていきました

賀川:ペナルティーエリアの外からのシュートが何本かありました。遠目のシュートが一発で入らなくてもGKの姿勢を崩して、こぼれ球を詰めて点を取るといった約束事があればよかった。それぞれ思い切ったシュートでしたが、枠に飛ばず、ボールが少々おじきしているようものもありました。ロシアW杯をみても、世界各国代表クラスのGKは腕を上げているので、ロングシュート一発では簡単に入りにくくなっている。その後、どう飛び込んでいくかというところまで、考えないといけないでしょう。前半から右サイドの室屋を起点にクロスを入れるシーンを何回かつくりましたが、相手の中央の守りが強固でなかなか合わせることができなかった。ボールを保持して攻めているけども、有効的な崩しの形を作れず、遠目から打っていくしかなかったという見方もできます。

――賀川さんがいつも気にかけておられる香川真司は途中出場でした

賀川:伸び盛りの若手が多くいる中、これから代表チームとして、真司をどういうふうに使っていくかということを、森保監督は考えることになるでしょう。彼は中盤でもっとボールを渡していろいろやらせてみれば、確実に多くのチャンスをつくる選手です。その一方でゴール前に飛び込むタイミングがずば抜けてうまく、誰よりも速く大事なところにいる選手でもあります。その長所を周りに理解させないといけないでしょうね。一度ボールを持って、いったん誰かに渡してからゴール前に入っていく、周りに目を引きつけて、隠れ忍者のように入ってくる。そうなると誰がボールを出すねんということにもなります。中島も使いたいでしょうが、同じようなタイプの選手になるので、チャンスメークか、ゴールゲッターか、彼に求める役割をある程度決めなければいけないでしょう。3月26日のボリビア戦は彼の出身地の神戸ノエビアスタジアムであります。私も取材にいきますので、先発でプレーするところをみたいですね。

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