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2018年11月16日 日本代表 対 ベネズエラ代表

2018/11/19(月)

2018/11/16(金)日本/大分・大分銀行ドーム
日本代表 1-1(1-0) ベネズエラ代表

――ワールドカップに出たことがないベネズエラでしたが、なかなか手強い相手でした

賀川:南米のいわゆる御三家、ブラジル、アルゼンチン、ウルグアイには歴史的にも伝統的にも実力的にも少し及びませんが、日本よりもFIFAランクが上位(26位)のチームであります。人口2500万人ぐらいの国ですが、世界一厳しいと言われる南米予選でもまれているので、全体的にレベルが高く、個人も力がありました。南米の北の方に位置する国は米国の影響を受けて、野球も盛んです。ドミニカ共和国と並んで大リーグや日本のプロ野球にいい選手を送り込んでいますが、どちらかといえば少数派。隣国と同じで楽しみはサッカーしかないといってもいいお国柄という印象が強いですね。

――先月ウルグアイを倒したこともあり、立ち上がりから、積極的に攻めました。その中で前半39分中島のFKから酒井宏の先制ゴールが決まりました

賀川:しっかりと中島がコントロールした球を大外から飛び込んできた酒井宏が落ち着いて決めました。長い距離を走ってうまくマークを外していましたね。前半から大迫が中央でしっかりとボールを受けて、中島、南野、堂安といった若いアタッカーにボールを配して攻撃をつくるという形が、ウルグアイ戦に引き続きできていました。常にボールを前に運ぼうとする上に個人技に優れた中島、堂安のドリブルは相手にとって非常にやっかいです。1人2人なら簡単に交わすことができるので相手はファウルでもしないと止められない。その結果、ゴール前でのセットプレーのチャンスが増えているのでしょう。これで森保監督になって4試合目。これからどこでボールをキープして、どこで点を取るのか、チームの形が見えてくるでしょう。

――後半は追加点が入らず、終盤PKで追いつかれました。森保監督になっての4連勝とはいきませんでした

賀川:後半は入れ代わり立ち代わり、選手交代をしましたし、森保監督はいろんな選手をテストしたいのでしょう。選手の動きの量はこれまでの3戦と変わらず相手よりも多かったですし、ロスタイムには吉田麻也をゴール前に上げて、勝ち越し点を狙いにいきました。1対1でも勝つ、チームとしても最後まで勝利を目指す姿勢は見えました。今回ホームでしたが、この相手ならアウエーであっても動きの量で負けなかったでしょう。ある時間帯は押し込むことができるわけですが、押し込んで跳ね返された場合、その次にきたボールを攻撃に出るところで、どういう変化をつけることができるかというところが、前線の選手の課題になってくるでしょう。

――1メートル97のGKダニエル・シュミットが代表デビュー。大柄ですが、足下も安定していました

賀川:ここまで大きな日本のGKはこれまでいませんでした。ハイボールへの処理などは安定していましたね。吉田麻也が1メートル89、冨安健洋が1メートル88とこれまでにないサイズの選手がそろってきました。大型GKが登用されることで日本の国際試合での守り方が違ったものになってくるかもしれません。

――GKといえば、長く代表を引っ張ってきた川口能活が現役を引退しました
賀川:そうでしたね。彼はサイズがありませんでしたが、抜群の反応力とジャンプ力、ディフェンス陣への指示など、目を見張るものがありました。なによりもGKとして大切な気の強さがありました。それが一番です。若いころから国際試合に出場していたので、経験豊かで、ビッグマッチに強かった。GKは野球でいえば捕手のようなもので、地味で縁の下の力持ちのイメージがありましたが、彼の代表、クラブでの長い活躍で新しいGK像というものを作ってくれたのではないでしょうか。GKは最後も砦であり、守りの中心であり、攻撃の第一歩になります。彼にあこがれてGKを始めた子供たちもいたでしょう。身体能力のある大柄な選手が育ってきたのは彼の活躍とは無関係ではないと思いますよ。

――大分では久々の日本代表の試合でした

賀川:2002年W杯のときにやり手の知事さんががんばって作ったスタジアムですね。渋滞など、運営面での課題があったようですが、W杯の遺産がこうやってしっかり受け継がれていくのは非常にいいことですね。J2の大分トリニータも来季J1に上がってきますし、がんばってもらいたいです。


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