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2018年10月

2018年10月16日 日本代表 対 ウルグアイ代表

2018/10/17(水)

2018/10/16(火)日本/埼玉・さいたまスタジアム
日本代表 4-3(2-1) ウルグアイ代表

――攻めに攻めて、あのウルグアイに4-3で勝ちました

賀川:日本代表がいつもこれぐらいの試合をしてくれたら、見る人は楽しいですね。ウルグアイのFIFAランクが5位というのは、高すぎるのではと思った人もいたかもしれません。あっという間の90分間でした。ウルグアイは先週韓国に1-2で敗れて、相当気合が入っていましたが、日本の気迫が上回っていました。韓国が勝ったのだから、日本も負けられないとこちらも相手以上に気合が入っていました。1対1でのボール争いでも負けていませんでした。ウルグアイは伝統的に相手に点を与えないというサッカーをしてきた国ですが、日本のスピーディーな攻撃についていけないといった感じでしたね。若手からは列強相手に必死のアピールを、大迫らロシア組からはウルグアイをW杯で敗れたベルギーに見立てているような気迫を感じました。

――南野の先制ゴールは見事でした

賀川:中島からのパスを右足のインサイドでトリッキーなトラップして、一発でマークを外しました。ボールが一瞬足元に入りましたが、落ち着いて、自分の形までボールを運んでから強いシュートを打ちました。ゴール前のチャンスになると慌てる選手もいますが、非常に冷静でしたね。見事な先制点でした。1戦ごとに自信をつけているのが、プレーに表れています。

――パナマ戦の後、堅守のウルグアイは日本の現状の力を量る最良の相手とおっしゃっていました

賀川:守りが堅いウルグアイから4点。そのうちの3点、南野の1点目、堂安の勝ち越し点、南野のダメ押し点は、相手のバックラインがいる状況でそのマークを外して、決めたものです。そういうところに日本のサッカーの技術の進歩を感じました。その進歩の幅は非常に大きいものといっていいでしょう。ウルグアイのメンバーがベストであったか、コンディションはどうかというのはさておき、簡単に点を与えない国からこれだけの点を取れたというのは、うれしくなるほどよかった。日本サッカーのレベルアップを物語っています。ゴール前でそれぞれの選手が落ち着いていました。南野、堂安は欧州での経験がものをいっているということになるのでしょう。

――南野に限らず、中島、堂安、ロシア組もボール扱いがうまい

賀川:日本サッカーの育成の力でしょう。2、30年前なら南米のチームは優雅で余裕があって、ボールが足にくっついているようにも見えました。日本の選手にボールが渡るとバタバタしているように見えたこともありました。少年期からの練習量の多さでしょう。いいグラウンドも増えました。今の日本はサッカー国といってもいいかもしれません。最近の日本代表に選ばれる選手は、子供のころからたくさんボールに触っているので、南米の選手と対戦してもボール扱いで見劣りすることはありません。日本協会から都道府県の協会、そして少年団などのジュニアのチームの指導者まで、ボールを大切にするという育成の方針が行き届いているのだと思います。

――攻撃は多彩で魅力的でした

賀川:サイドで攻撃をスタートさせて展開して左右に振って、隙間を作って点を取るというやり方がずいぶん板についてきたようです。十分なチャンスを作ることができています。だからこそ、ゴール正面やペナルティーエリアの中でボールを受けた選手がタックルにきた選手を交わしてシュートにいくという余裕のある展開になっていました。スタジアムに集まったファンは楽しかったでしょう。テレビをみていた人もレベルアップした日本の力をみることができました。

――中島はボールを持てばシュートの連続。ゴールを狙う強い意欲が伝わってきました

賀川:前へ前へという意識が強かったですね。日本人の国民性なのか、これまでは代表の試合であっても、ボールを失いたくないと、安全にボールを運んだり、バックパスをしたりというシーンに遭遇することが少なくありませんでしたが、とにかくタテに出ていこうという姿勢が強かった、これは監督の方針なのかもしれません。中島はドリブルに絶対的な自信があるのでどんどん自分で仕掛けていった。守るほうはここまでガンガンこられると大変なもの。チャンスがあれば、点を取りに行こうという姿勢が随所に見えていました。もともと日本のサッカーはそういうスタイルを目指したわけですが、それがよく出ていましたね。

――堂安が見事な切り返しから初ゴール

賀川:中央でどんどんシュートをできたということは、堂安にしても南野にしてもゴール前でボールを受けるときにシュートに持っていくためにボールを受けるときに余裕がありました。大迫も中島も、南野も同じことがいえます。

――若い選手であっても体が強い。少々当たられても倒れません

賀川:相手のマークが少々緩かったのかもしれませんが、こちらのボールの持ち方とか競ったときの相手への威圧感があるから、相手が負けるわけです。こんな試合ができれば、今後も楽しみ。ウルグアイから4点取ったという情報はおそらくすぐに南米にも欧州にも伝わるでしょう。世界中がほうーという風な反応を示すでしょうね。

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2018年10月12日 日本代表 対 パナマ代表

2018/10/13(土)

2018/10/12(金)日本/新潟・デンカビッグスワンスタジアム
日本代表 3-0(1-0) パナマ代表

――森保監督が就任してから2連勝。しかも2試合続けて、3-0の快勝です

賀川:パナマという国がある北中米地域はメキシコが頭抜けて強いんですが、それ以外は、東アジアとしてさほど変わらないレベルの国々が多い。アジアでトップクラスの日本と試合をすれば、こちらがボールを保持して主導権を握ることができるわけで、こういうゲーム展開、結果になるのは、地域レベルでみれば、ある意味当然でしたね。こちらのホームでもありますし。

――ロシアW杯組と新戦力の融合がテーマと言われていました。目についた選手は

賀川:冨安ですね。非常に大柄(188センチ)で、その上ボール扱いもうまいです。前半19分に相手FWに後ろから激しく当たっていました。試合の序盤にガツンとあれぐらい当たっておけば、相手と駆け引きする上でトクするということを分かっているのでしょう。平気な顔をしてファウルをすれば、主審に強い笛を吹かれることもありますが…。このポジションには吉田麻也という経験豊かな選手がいますが、脅かす若手が出てくれば、レギュラー争いが楽しみになります。でも、マークする選手の方が冨安よりも、大きかった。世界は選手の大型化が進んでいますね。

――南野は2試合連続ゴール。強さと技術が光りました

賀川:前半42分、青山からのパスを受けて反転し、体をぶつけられてバランスを崩しましたが、倒れませんでした。左に流れて、もうひとりのセンターバックから遠ざかって、GKの位置をよくみて、サイドキックでゴール左に流し込みました。強さ、技術、冷静な判断があってのゴールでしたね。C大阪のときから注目していましたが、非常に上手な選手です。伸び盛りなので、自信をつけてさらに成長してほしい。もっともっと目立ってくれてもいい選手です。

――南野にラストパスを出した青山は主将2戦目で本領を発揮したようです

賀川:前任者の長谷部が偉大なキャプテンだったので、先月のコスタリカ戦では気負いもあったのでしょう。この試合では積極的にボールにからみ、サンフレッチェ広島でいつも見せている彼らしい気の利いたパスを随所に出していました。前半、ペナルティーエリア内に侵入した右サイドの室屋に出したような、効果的なラストパスが何本もありましたね。あのシーン、室屋はサイドキックで流すようなボールを出しましたが、強くインステップで蹴った速いボールをゴール前に送った方が得点の可能性が高かったかもしれません。速いボールならば、相手に当たって入ることもあります。丁寧に緩いボールで…とインサイドキックでいくと、かえってミスキックになってバウンドすることがあります。

――技術が高い選手が多いように感じます

賀川:若い選手、新しい選手はみんなうまいですよね。相手にボールを取られるときはファウルが多い。これからは相手にファウルをさせたら、損だなと思わせるボールの持ち方ができるかどうか。もう一段上のレベルにいくと、ボールを持ったときに威圧感が出るんですよ。日本の選手は、そのレベルを目指してほしいですね。

――次はウルグアイ戦

賀川:人口は300万人程度の小国ですが、ご存じの通り、サッカーでは南米を代表する列強です。世界的に有名な選手も多く輩出しています。いいメンバーが来日するようですが、12日に対戦した韓国には1-2で不覚を喫したそうなので、気合も入っているでしょう。伝統的に守備が堅く、個人個人のレベルは高い。いい滑り出しを切った森保ジャパンの現時点でのチーム力、個人の力を量るには、最適の相手でしょう。森保監督もそう考えているのではないでしょうか。その前哨戦としてはいい内容でした。パナマ戦に出場しなかった長友、吉田麻也、途中出場だった柴崎らが加わり、どんなチームができるのか、非常に楽しみです。

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