« 2017年4月9日 日本女子代表 対 コスタリカ女子代表 | トップページ

2017年6月7日 日本代表 対 シリア代表

2017/06/09(金)

キリンチャレンジカップ2017
2017/6/7(水) 19:25 東京/東京スタジアム
日本代表 1-1(0-0) シリア代表

――このシリア戦は、13日に予定されているアジア最終予選グループB対イラク戦をひかえての試合で、スコアは1-1の引き分けでした

賀川:代表の試合はいつもおもしろいですね。この試合もリードされ、追いついて、勝ち越しゴールを目指す形になり、チャンスもあったので、スタジアムの観客はもちろん、テレビ観戦者にも見ごたえがあったでしょう。

――1-1から逆転ゴールが生まれれば、もっと盛り上がったのでしょうが

賀川:日本の同点ゴールは、後半の13分でした。この後の30分間で、勝ち越しゴールを奪えれば申し分なかった。シリア側に疲れがみえて、動きが鈍くなっていましたからね。

――押し込んで、ペナルティエリア内の相手の人数が多くなると、なかなかゴールは奪いにくいものです

賀川:日本のゴールは左サイドを長友がタテに出て、ゴールライン際から中央へグラウンダーのクロスを送り、中央へ走り込んだ今野が決めたものです。サイドから攻めるという基本に沿ったものでした。

――賀川さんがいつも言っていることですね

賀川:相手の守りを崩してシュートの態勢をつくるときに、いろいろなやり方がありますが、シュートする者がボールを横から受ける形が点を取りやすいのです。日本の同点ゴールは、まさにこれでした。

――サイドバックの長友がクロスを出し、ミッドフィルダーの今野が決めました

賀川:昔風にいえば、オーバーラップということでしょうが、現在ではこういう形はよくあります。FWは攻撃のスタートのときから相手のマークにさらられています。第2列、第3列の選手が飛び出したときには、相手もマークしにくいものです。疲労がたまって動きが遅くなるとなおさらです。

――相手を押し込む形になると、ペナルティエリアの少し手前から25メートルラインあたりに相手の防御ラインができて、ディフェンダーが4~5人いる。そしてのその前に、もう一列の守備線がつくられる。これを崩しにかかるという場面がよく見られます

賀川:相手にボールを奪われたとき、奪われた側はすばやく守りの態勢に入ります。守りの人数が少ないうちに攻める速攻ができなければ、ボールをキープして、攻撃の人数を増やすという光景は試合中に何度も見られるでしょう。互いの攻と守の切り替えのなかで、どのように攻める側(ボールを持つ側)が展開してゆくかが、試合の面白さです。この試合でも同点ゴール以外にも日本側にいくつかのチャンスがありました。

――日本の失点は

賀川:後半のはじめ、シリアが攻め込んでシュートし、その後も攻めに出て、右CKの後、右サイドからのクロスをCFのマルドキアンがヘディングで決めました。日本はクロスを送り込む相手へのプレスも弱く、ヘディングも防げなかった。

――点を取られるときは、不思議なほど相手を自由にしてしまいます

賀川:相手の得意の形になっていました。ボールを失ったときに、何人が「ヤバい」と思ったかですね。

――本番を前に、いいクスリになってくれればいいのですが…

賀川:この試合に入る前の選手たちのコンディショニングはどうだったのかな。ヨーロッパ組は長いシーズンが終わった直後で、必ずしもいいコンディションではなかったはずです。

――もちろん、それを確かめるための、この試合でもあるのですが

賀川:ヨーロッパから日本へ戻ってくるのにも長い飛行機の旅があり、時差の問題もある。それを克服するのも、日本代表選手の仕事でもあるのだが。

――選手たちも大変です

賀川:ヨーロッパでプレーする日本代表にとっては宿命のようなものです。この試合でそれぞれの体調を確認し、13日のイラク戦に向けて8日にイランに向けて出発することになっている。

――香川のような大事なプレーヤーの故障もあったが、こういうことがあるのも代表の戦いのひとつでしょう

賀川:今野のコンディションもまだ万全ではないようだが、このシリア戦で監督さんは選手の調子を確認したわけでしょう。

――得点は1点だけですが、ペナルティエリア付近での相手の守りの崩しもいくつか見ることができました。あとは本番までの体の手入れと、コンディショニングですね

賀川:大迫というCFタイプのFWが出てきた。選手たちも伸び盛り、充実期ともに経験を積んできています。

――本番の対イラク戦が楽しみですね

賀川:イラクの国内事情のために、試合はイランの首都テヘランで行われる。開催地を引き受けてくれるイランのサッカー人にも感謝しなければなりません。そういう難しい社会情勢のなかでもワールドカップ予選を開催する、サッカーという競技の大きさを考えながら、代表に声援を送りたいですね。

固定リンク | フル代表