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2016年6月3日 日本代表 対ブルガリア代表(下)

2016/06/06(月)

――2点目は香川のヘディングで決まりました

賀川:1-0になってから、しばらくしてブルガリアもボールをキープし攻めるようになった。彼らのヘディングが日本のゴールに向かって飛び、左右からの攻めでシュートチャンスも生まれた。

――右サイド後方から柏木がロングパスを左サイドへ送り、それを取った長友がゴール前の香川の位置へ高いクロスを送った。それを香川が決めました。見事なジャンプヘディングでした。

賀川:短いパスをつなぐのが日本だと思っていた人には、この2本のロングパスとヘディングの締めくくりで、今の日本代表の別の面を見たでしょう。この日は全体に仕掛けを早くしようとしていたと思いますが、中距離パスの精度のよさも生きましたね。前半のブルガリア側は反応が遅く、いささか不思議でもあったが、、、ボール保持を互角近くに上げてきたときに2点目を取られたから、ブルガリアにはつらいゴールだったでしょう。

――32分の3点目は、相手が攻め込んできた後の、日本のカウンターからだった。右角の深いところへ出たボールを、岡崎が走って拾い、バックパスした。そこから中へグラウンダーのパスが入って最後は香川でした

賀川:右からのグラウンダーのクロスが来たとき、香川のニアサイドにいた清武が、このボールにタッチしないで、ボールは香川にわたり、相手DFがつぶしに来るのを反転してかわし、左足シュートでGKミトレフの右を抜いた。サイドキックでのコントロールシュートだった。この時のキックの形を見て、香川は左足のサイドキックも上達しているのだなと感じた。

――朝日新聞の紙面に、この場面の香川の左足サイドキックが掲載されています。ボールをしっかり注視しているところがよく写っています。

賀川:同じページに岡崎の1点目のヘディングの写真もあった。これもヘディングした後、岡崎の目がボールを追っているところがよくわかります。報道の写真でサッカーのプレーの基本を確認できるのは、とてもありがたいことですよ。

――サッカー好きの少年たちや、指導の先生方にも参考になりますね

賀川:その5分後、38分に4点目が生まれた。コーナーキックのあと、相手がクリアしたボールを長谷部が右後方からゴール左ポストへ長いクロスを送り、ポスト近くにいた森重がヘッドで折り返し、それを中央にいた吉田がヘッドであわせてゴールへ叩き込みました。

――日本側はごく基本的な攻撃展開をしていたのに、相手は反応できていなかった

賀川:ドリブルなどには粘ってついてくるのに、左右にボールを散らされると、うまく防げていなかったようです。前半4-0.観客にとっても、テレビ観戦者にとっても、楽しい45分があっという間に終わりました。

――前半の終わりごろに、香川が宇佐美と交代した。相手との競り合いというより、体をぶつけたとき、腰を痛めたらしい

賀川:すごく調子がよくて、動きにもスピードがあったのに、、、ちょっと心配ですね。後半初めのラインナップは、トップが岡崎に代わった金崎、第2列は小林、清武、宇佐美、その後方は長谷部と柏木で変わらず、4DFもそのままでした。

――新しい顔ぶれにも期待がかかりました

賀川:ブルガリアは、前半より動きがよくなったこともあって、互角の攻め合いとなった。

――後半45分で日本はPKを含めて3得点、ブルガリアは2得点で、PKを失敗しています

賀川:日本は前半に4-0と大きくリードしたが、後半も攻めに出たから試合は最後まで面白かった。選手たちもひたむきでとてもよかった。

――ただし、前半の手馴れたメンバーと違うせいか、パスミスもあり、それも失点の原因のひとつとなった

賀川:日本が後半に先に2ゴールして、一時は6-0まで開いた。

――5点目はやはりコーナーキックのすぐ後に生まれた。

賀川:右CKを相手DFがクリアし、日本側はしばらくDFの間でパスを交換した後、攻めに入り、金崎が後方からボールを受け、右側を駆け上がる清武の前へパスを送った。清武はゴールラインから数メートルまで進んで、中央へパス。そこには吉田がいて、右足で無人のゴールに蹴り込んだ。CKのときからゴール前に残っていたのだろう。

――これで吉田が2得点となった。CKをクリアされた後、攻撃の機会を求めつつ、チャンスにタテに走るという動きが自然に出ているようにみえた

賀川:清武がラストパスをゴール前へ送り込むときに、右サイドキックで丁寧なキックをしていた。ひとつひとつのプレーに選手たちの思いが入っていた。

8分の、この5点目の4分後に6点目が決まった。今後も右サイドからの攻めだった。酒井宏高いクロスを中央で金崎がジャンプしたが届かず、ボールは左へ流れ、宇佐美がとって一つ止めてシュートした。右インサイドで右下隅を狙って決めた。

――スコアは開いたが、ブルガリアはあきらめなかった。後半14分に左スローインから日本側のヘディングが弱くて奪われ、ここからアレクサンドロフにゴールを奪われ、37分にもチョチェフのシュートで2点目を取られた

賀川::6-2となったあと、浅野がドリブルでペナルティエリアへ持ち込み、相手のファウルがあってPKをもらい、浅野が決めて7-2となった。

――7-2の後に今度はブルガリアにPKのチャンスがあった

賀川:43分に日本のエリア内でガリン・イバノフが原口に倒されたのを主審はPKとした。右ポスト際へのコースをGK川島が的確に読み、防いだ。川島にとっての勲章がまたひとつ増えたことになる。

――7-2というスコアだったが、最後まで緊張感があって、いい試合でしたね

賀川:ワールドカップアジア最終予選の準備として、これまでのレギュラークラスのチームワークと、そのチームにどれだけの選手を加えるかを監督さんは見ているでしょう。キリンカップ第2戦で何を見られるか楽しみですよ。

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