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2015年6月

2015年6月11日 日本代表 対イラク代表(続)

2015/06/14(日)

――GK川島、DFが右から酒井宏、吉田、槙野、長友、MFが柴崎、長谷部、本田、香川、宇佐美、FWが岡崎という先発メンバーで、後半20分まで来て21分に武藤、原口、永井がそれぞれ宇佐美、賀川、本田に代わりました。28分に岡崎に代えて大迫が、31分に長谷部の交代に谷口、40分には山口が柴崎の交代で入りました。MF6人はすべて代えたわけですね。

賀川:ディフェンスはすでに前の試合で出場しているメンバーもいて、今回は吉田、槙野の2センター、それにケガで長く休んでいた長友と、酒井宏も90分プレーしました。監督さんは候補選手のプレーを自分の目で確かめたのでしょう。メンバー変更の手順もなるほどという感じですね。

――原口が攻め込んでのこぼれ球をシュートして得点しました

賀川:前半のメンバー以外にも交代できるメンバーがいること、つまり代表チームにレギュラークラスにも競争相手がいるのだということをチーム全体に改めて知らせた。

――競争させるわけは?

賀川:これまでの代表だった者への刺激だけでなく、新しいメンバーもレベルアップすれは代表に入れる気持ちを強く持ってほしいと考えているのでしょうね、監督さんは。

――前半のFKでもいつもの本田が蹴ると決まっていなかった。吉田麻也のFKという珍しいものも見ました

賀川:FKのチャンスがあると思えば、プレースキックの練習にも力が入るでしょう。キックは気持ちのこもった練習の回数や量が多ければさらに上達します。

――そういう考えもありますかね

賀川:いまの日本代表はもともと幼年期、少年期からボールタッチが上手な、いわば技術レベルの高いプレーヤーが多く集まっています。それが、その技術を生かすために体を強くし、耐久力をつけ、走るスピードを上げ、そしてチームに役に立つプレーヤーになってもらいたいと監督は願い、そのチームの方針を常に選手に語りかけ、実際の練習でも行っているのでしょう。練習の日数から言って、それほど戦術的な人の動きやボールの動きに時間をかけていないはずですが、前半の選手たちは互いの意思は通じていると思う場面が再三ありました。

――アジア予選第2ラウンドという本番を迎える前としてはチームはいい状態になってきたと?

賀川:ハリルホジッチ監督もそう思っているでしょう。ただし監督は予選の各試合を通じて、あるいは大会までの3年間を通じての代表チームの強化を考えているはずです。そのひとつひとつのステップを確かめながら私たちは日本代表が上のレベルのチームへと変わってゆくのを見つめていきたいと思います。宇佐美貴史という新しいプレーヤーが働く攻撃陣も見ました。柴崎というバルサのシャビばりのパサーの成長も知りました。もちろんアジア予選は気候の変化も大きく、生易しいものではありません。この点ではヨーロッパ人の経験ある監督にとっても課題となるはずです。いろいろな困難を克服して行くためにチームは何より監督、選手の団結が大切ですが、それもこのキリンチャレンジで見えた感じもありました。これからの長い予選の期間、一喜一憂しながらであっても希望を持って入って行けることが、いまの私たちにはとてもうれしいことだと言えます。

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2015年6月11日 日本代表 対イラク代表

2015/06/12(金)

キリンチャレンジカップ2015
6月11日 横浜
日本代表 4(3-0、1-0)0 イラク

――4-0快勝でした

賀川:横浜スタジアムの6万余人もテレビの前のファンも楽しい試合だったでしょう。私にもとてもうれしい90分間でした。

――宇佐美貴史がいいプレーをした。柴崎も決定的なスルーパスを何本も出しました

賀川:かつての遠藤と同じ背番号7をつけていて、遠藤のようなスルーパスを出していた。ボランチのポジションで長谷部と組んだが、パスを出す位置や、タイミングが素晴らしかった。

――2018年ワールドカップ、アジア最終予選の第2ラウンドをひかえた日本の強化試合のキリンチャレンジカップとしては、とても良かったと言えるでしょう

賀川:ハリルホジッチ監督の就任後の3試合目で、チームが変わっていく過程を見事にファンに見せてくれた。前半の選手起用も、後半の新しい顔ぶれの投入も、とても良かった。

――本田の先制ゴールが5分、CKからの2点目(槙野)が9分と初めの10分間で2点を取りました。あれ、イラクはもう少し強いのじゃないかと思いましたが

賀川:国内が日本と比べると大変な事情で、代表チームの編成も、私たちよりは苦労があるでしょう。しかしワールドカップアジア予選の第2ラウンドではイラクはFグループに入っていて、インドネシア、台湾、タイ、ベトナムと戦います。そのための準備としてイラク側にもこの試合は大切なのでしょうが、日本がこれまでとは違うスタイルになっていたので驚いたのかもしれません。

――1点目も速攻、スルーパス1本を本田が決めました

賀川:日本の攻めが続いたあと、日本のスローインからチャンスは始まった。柴崎がスローインを長友に返し、長友が前方へ送る、①イラクがヘディングで返してきたのを長友が相手DFと競り合い②ボールが柴崎の前へ落下した。③ワンバウンド目が高く上がったのを、柴崎は2バウンド目まで待って、体の向きを前にし、2バウンド目のボールが落下してくるところを右足のサイドキックのボレーで前方へ送った。④そのボールが中央前方にいた本田の前へ出た。

――本田と岡崎がこの時は2トップのように前方にいました。岡崎はオフサイドのように見えました

賀川:本田をマークしていたイラクのDFは本田をもオフサイドトラップにかけようとしたように見えた。本田はその時に前にスタートしたから、相手は遅れてのスタートとなった。

――ふーむ、細かく見ましたね

賀川:あとで、もう一度スロービデオで確かめたのですが、スルーパスはまずタイミングが問題。この場面では2バウンドまで待って正確に出したことと、柴崎が前を向いてボレーで蹴ったのがミソでしょう。

――ボレーキックのパスやシュートは相手は見にくいといつも言っていますね

賀川:柴崎はそういうところも心得ているプレーヤーでしょう。

――本田にもパーフェクトなタイミングでボールが出てきた

賀川:そうは言ってもDFの裏へ走り込んでスルーパスをシュートして決めるのは、そう簡単なことではありません。

――本田は足が速い方ではないから

賀川:永井のように速くなくても、彼は体の「シン」が強く、バランスが良いという長所があります。DFの追走を受けながら、真っ直ぐの突進からボールを少し左へずらせて自分の左足キックの得意な角度へ移しながら、右手のハンドオフで相手が体をぶつけてくるのを防いでおいて左足でシュートしました。

――本田の個人的な強さと、柴崎のパスがピタリと合った

賀川:岡崎のオフサイドを含めてこれもひとつのチームワークですが最後には本田の強さが生きたゴールです。彼が得点への意欲を高めるのは代表にとって重要なことですからね。

――2点目は左CK、遠藤が参加しなくなってから、ここは香川が蹴っています。そのキックをニアで酒井宏樹と吉田麻也がジャンプし、どちらがふれたかどうか、ボールはファーサイドへ落下し、そこに槙野がいて足にあてて、ゴールへ送り込みました

賀川:その槙野のさらに外に本田がいました。香川のボールに合わせて4人が同一ラインに入ってきたことになります。プレースキック(FKやCK)は、練習し、いくつかの型を持てば大きな得点源ですからね。

――テレビでも、監督が3分の1の得点はFK、CKと言っていると説明していました

賀川:1930年代から、僕たちの中学生のころから、そういうことになっていました。今の代表選手のように技術の確かな選手が多ければ、守備が進歩した現代サッカーでもCK、FKはチャンスでしょう。

――ごひいきの宇佐美選手は左サイドでキープし、縦の攻めと仕掛け、ドリブルシュートをするなどガンバの時と同様に落ち着いているように見えました。3点目は彼のドリブルからのパスが決定的な役割を果たしました

賀川:右サイドのやや中よりで、本田、香川たちがパス交換をしたあと、柴崎が左から中へ入り込んできた宇佐美へパスを送りました。宇佐美が巧みなトラッピングからドリブルで相手をかわし、さらに前へ出て相手DFの目を集め、左へ (中央へ)開いた岡崎へ横パスを出した。まぁドリブルからパスを出す動作の滑らかさは見ていて惚れ惚れします。こういうパスをもらってフリーシュートとなると外すこともあり得るのですが、さすがに岡崎は左へ流れながら左足でシュートして決めました。

――GKは左手を伸ばして、手には当てたが防げなかった

賀川:シュートもしっかり蹴れていましたからね。ハリルホジッチ監督は、それまで右サイドにいた岡崎を彼が監督になってから中央のいわゆるCF(センターフォワード)の位置に持ってきたのは卓見ですね。

――香川真司が目立たなかった

賀川:ゴールしなかった、決定機を作らなかったというふうに見えるが、ともかく意欲満々で良く動いていた。前へ出る動きと本田とのペアプレーなどが生きて柴崎が良い位置でパスを出せる形になったと思います。

――両サイドの攻めもあったが

賀川:サイドから侵入してのクロスの成功は、クロスパスの精度と中央でパスを受けるプレーヤーの「動き」が合うこと、さらには相手DFに当たったボールへの予知などがからんできます。まぁこれは今後の課題でしょう。もちろんサイドからの攻めもあったことが柴崎たちのスルーパスが通りやすくなっていたということにもつながるのかもしれません。

――後半の新しい代表のプレー、その他についてはのちほどに

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2015年5月28日 日本女子代表 対イタリア女子代表(続)

2015/06/04(木)

――第1戦の対ニュージーランド、第2戦のキリンチャレンジカップ対イタリア、ともに1-0の勝ちでした。澤穂希の復帰があり、大儀見優季がストライカーとしての本領を見せたプレーもありました。カナダでのFIFA女子ワールドカップへの見通しは少しよくなってきましたね?

賀川:宮間あや主将のパスが必ずしも上々とは言えなかったが、FKやCKの精度は相変わらず高いものでした。少し長めのパスが多く、それが仲間とタイミングが合っていない点もあったが、彼女自身は自分で試したいようでもありました。

――ワールドカップでの優勝以来、その主力だったINAC神戸のプレーヤーに進化を見つけにくい、とよく言っていましたが…

賀川:今年に入ってINACの選手たち全体に動きの量が戻ってきました。それだけでもほっとしたのですが、折角神戸のいい練習環境にいながら、もう少しレベルアップが見られれば…

――それでも、その主力が少し上向きになってきたと…?

賀川: INACの7人だけでなく、阪口夢穂や岩清水梓、熊谷紗希といった選手たちの調子はよさそうだし、新しく加わった長身のゴールキーパーの山根恵里奈も、その背が高いという特性を自分で生かせるようになっています。

――宇津木留美といった左のキックのしっかりした大柄フィールドプレーヤーも加わりました

賀川:佐々木則夫監督はポルトガルでのアルガルベカップの9位という成績からチーム編成を考えてきて代表メンバーを選んだのでしょう。

――主力が4年前の優勝メンバー、それだけ年齢も高くなっていますが

賀川:経験ある彼女たちと佐々木監督は、本番の1次リーグの3試合で徐々にチームをまとめノックアウトシステムへ進む、と考えているのでしょうね。

――そううまくいきますかね?

賀川:ワールドカップは今回は24チームが参加となり、6月6日の開幕試合から6組のグループリーグで、各組上位2チームと3位の4チームが6月20日からのノックアウトステージに入ります。その1回戦(ラウンド16)が20~23日、準々決勝が26、27日、準決勝が30日と7月1日、3位決定戦が7月4日、決勝が7月5日に行われます。

――女子サッカーが世界に浸透したと主催のFIFA(国際サッカー連盟)が判断しての拡大政策でした

賀川:FIFAは4年前のドイツ大会を大きなステップと見ていた。その大会で、日本という新興国が優勝して、世界に大きな刺激を与えました。

――ロンドンオリンピックでも、日本とアメリカの決勝は8万の大観衆が集まりました

賀川:サッカーの母国イングランドの聖地ウェンブリーでの8万ですからね。

――ヨーロッパでは37カ国で51試合全部がテレビ放送されるそうです。北米大陸はもちろんです。日本でも全試合がテレビで放送されますね

賀川:女子のワールドカップは回を重ねるごとに世界へのアピール度を高めてきました。日本はそこに割り込んで行くのですが、気がかりもあります。

――人口芝のピッチですね

賀川;大会はバンクーバー、エドモントン、ウィニペグ、オタワ、モントリオール、モンクトンの6都市が会場となりますが、全部が人工芝です。北の気候を考えての人工芝の選択のようです。

――人工芝のピッチは初期のころから見るととても進歩していますが、それでもやはり天然芝と比べるとピッチが固く、選手に疲れなどの影響も出るという懸念もあるそうです。

賀川:アメリカのワンバック選手などは反対意見を述べていました。ボールのバウンドや転がる速さなど、日本選手も馴れなければなりませんが…。

――女子サッカーは日本でも急速に普及しています。ここで、やはりベスト4に進み、メダルを取ってほしいですね。

賀川:4年前は澤さんが120%働き、選手たちはすべての試合で100%の力を出したように見えました。それをもう一度するのは大変ですが、彼女たちの人生にとっても、参加する新しいプレーヤーにとっても、世界の舞台でのチャレンジはとても重要でしょう。もう一度、彼女たちの諦めない戦いを見せてほしいものです。

――なでしこが一段上のレベルに上がるチャンスでもあるでしょう。その技術的、戦術的な話を本番でも、語り合いたいものです。   

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2015年5月28日 日本女子代表 対イタリア女子代表

2015/06/01(月)

キリンチャレンジカップ2015
5月28日 長野
日本女子代表 1(0-0、1-0)0 イタリア女子代表

――強化シリーズの第1戦、対ニュージーランド戦では澤穂希が代表に復帰しました。

賀川:得意のボレーシュートで唯一のゴールを決めましたね。

――第2戦の対イタリアがキリンチャレンジカップとなりました

賀川:対ニュージーランドが香川の丸亀で、キリンチャレンジカップは長野市でした。四国はかつてはサッカーの後進地でしたが、女子の日本代表を迎えて盛り上がりました。

――丸亀は、その四国では古い時期の女子のサッカーがあったとか?

賀川:第一次世界大戦のときに日本が中国・山東省の青島(チンタオ)にあったドイツ軍港を攻撃し、多くのドイツ人捕虜が日本に来ました。香川県にもその収容所があってドイツ人たちがサッカーをした影響で大正年間に女子校の運動会でもサッカーをしたということです。広島が似島の収容所のドイツ人たちのおかげでサッカーのレベルがアップしたのと似ています。

――信州にはそういう話はない?

賀川:第一次世界大戦のドイツ人捕虜の話は、収容所の多くが長野以西でしたからね…。長野県の松本山雅というJリーグ1部のチームが人気を集めているときに、なでしこジャパンが長野の新しいスタジアムで試合をしたのは、JFA(日本サッカー協会)のヒットですね。

――なるほど

賀川:信州は昔から文化人を多く生み出し、新聞の編集者たちも輩出しています。こういう土地でサッカーが市民の間に浸透してくれればとてもうれしいことです。なんといっても北アルプスや上高地という名勝もありますからね。その長野県で松本と張り合う長野に立派なスタジアムができたのですよ。長野県に二つのサッカースタジアム…人口の多い、スキー発祥地の神戸を持つ兵庫県と比べてみてもすごいことですよ。

――その長野の5月29日の試合では
賀川:丸亀では澤さんの復活、ここでは大儀見のストライカーの証(あかし)でしょう。

――そういえば、多くの新聞も大儀見のゴールがトップでした

賀川:相手のイタリア代表は今度の女子ワールドカップ・カナダ大会には欧州の予選で敗退して出場しません。だから次の代表への立て直しの時期で、若い選手もいて、それだけにボールを取ると攻めに出てきました。したがって互いに攻めあうことになり、とても楽しかったのですが、その中で唯一のゴールが大儀見のシュートでした。

――後半6分でした

賀川:クロスを相手DFがヘディングで防いだのを①澤さんがペナルティエリア外側で拾って、落として、弾んでいるのをしっかりコントロールし、②グラウンダーのパスを右サイドにいた宇津木に渡しました。③宇津木はドリブルし、5歩目の右足を大きく踏み込んで左足サイドキックで中央へパスを送りました。

――宇津木は左足はうまいですからね

賀川:宇津木にボールが渡ったときには日本の菅沢と大儀見はその前のクロスに備えてゴール前につめていたから、相手DFよりもゴールの近くにいた。

――オフサイドのポジション、相手DFの背後ですね

賀川:④宇津木がドリブルする間に大儀見はすばやく、CDFリナリの背後に近づき⑤宇津木の速いパスがリナリの前に落下する直前にリナリの前へ右足を出し、その右足アウトサイドでボールをとらえました。⑥飛んできたボールは鋭く方向を変えてゴールへ、⑦GKジュリアニの右手側を抜いてポストギリギリにゴールへ飛び込んだ。

――賀川さんは、これまで大儀見の進化を強調していました

賀川:ポルトガルでのアルガルベカップをはじめ、国際試合では、女子日本代表の試合ぶりは必ずしも良くはなかったが、昨年から今年にかけての彼女のレベルアップはとてもうれしく見ていましたよ。日本のセンターフォワード的なストライカーとして、男、女と通じて歴史的にもレベルの高い方だろうとまで書いたりしていました。

――24日は良くなかった?

賀川:欧州から戻ってきた時差の関係なのか、後半は多少よくなったが、彼女らしくなかった。相手のCDFが強かったせいもあったかも…

――イタリア戦では生き生きしていました

賀川:澤さんのいないなでしこジャパンでは、攻撃は宮間あやのパスと大儀見の決定力が大きな武器だった。しかしその大儀見を生かせる、横からあるいはゴールライン際からのクロスでなく、スルーパスが多かったのには首をひねりました。良いストライカーがいると相手DFの裏を狙いたくなるのだが、横からのパスの方が、ストライカーには相手DFのかけ引き、いわゆる「消えて出てくる」がしやすいこともあって点につながるのに、などと愚痴っていました。

――今回は斜め左からのパスでした

賀川:うーん、スロービデオを見直すと、オフサイドを取られても…という形だが、レフェリーにもそう見えないほど、パスに対する相手の背後からの動きが速く、したがってディフェンダーは完全に意表をつかれたのでしょう。

――右足アウトサイドでのシュートは

賀川:あれは右利きのCFなら、ひとつの型でしょう。大儀見は日本女子としては、168cmで大きく、リーチがある方だし、瞬間的に足を出すのが早いから生きますよ。

――宇津木もしっかりパスを出した

賀川:相手のDFのヘッドのクリア、いわゆるこぼれ球を拾った澤さんがすぐ前へ仕掛けず(2人のFWはオフサイド位置だった)左サイドの宇津木へボールを出したのが、このゴールを生む第1のポイントです。バウンドしているボールをコントロールして、全体の状況を察知して、一旦ボールを左へ送って(横パス)、2人のFWの体勢を立て直す時間の余裕を持たせたところは、さすがでしょう。宇津木のボールが渡ったときにファー(ボールから遠い方)にいた大儀見が内へ、菅沢がファーサイドへ動いたのも見事でした。この間、相手の2人のDFの視線は宇津木とボールに注がれていて2人の動きを見ていなかったはずです。

――いいゴールが生まれると賀川さんの口調も滑らかになりますね

賀川:もちろん、このキリンチャレンジカップでの満足、不満足はまだあります。宮間のパスについても、両サイドの攻めについても、もちろん澤さんについても…少し長くなるので今日はここまで。

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