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2015年6月11日 日本代表 対イラク代表

2015/06/12(金)

キリンチャレンジカップ2015
6月11日 横浜
日本代表 4(3-0、1-0)0 イラク

――4-0快勝でした

賀川:横浜スタジアムの6万余人もテレビの前のファンも楽しい試合だったでしょう。私にもとてもうれしい90分間でした。

――宇佐美貴史がいいプレーをした。柴崎も決定的なスルーパスを何本も出しました

賀川:かつての遠藤と同じ背番号7をつけていて、遠藤のようなスルーパスを出していた。ボランチのポジションで長谷部と組んだが、パスを出す位置や、タイミングが素晴らしかった。

――2018年ワールドカップ、アジア最終予選の第2ラウンドをひかえた日本の強化試合のキリンチャレンジカップとしては、とても良かったと言えるでしょう

賀川:ハリルホジッチ監督の就任後の3試合目で、チームが変わっていく過程を見事にファンに見せてくれた。前半の選手起用も、後半の新しい顔ぶれの投入も、とても良かった。

――本田の先制ゴールが5分、CKからの2点目(槙野)が9分と初めの10分間で2点を取りました。あれ、イラクはもう少し強いのじゃないかと思いましたが

賀川:国内が日本と比べると大変な事情で、代表チームの編成も、私たちよりは苦労があるでしょう。しかしワールドカップアジア予選の第2ラウンドではイラクはFグループに入っていて、インドネシア、台湾、タイ、ベトナムと戦います。そのための準備としてイラク側にもこの試合は大切なのでしょうが、日本がこれまでとは違うスタイルになっていたので驚いたのかもしれません。

――1点目も速攻、スルーパス1本を本田が決めました

賀川:日本の攻めが続いたあと、日本のスローインからチャンスは始まった。柴崎がスローインを長友に返し、長友が前方へ送る、①イラクがヘディングで返してきたのを長友が相手DFと競り合い②ボールが柴崎の前へ落下した。③ワンバウンド目が高く上がったのを、柴崎は2バウンド目まで待って、体の向きを前にし、2バウンド目のボールが落下してくるところを右足のサイドキックのボレーで前方へ送った。④そのボールが中央前方にいた本田の前へ出た。

――本田と岡崎がこの時は2トップのように前方にいました。岡崎はオフサイドのように見えました

賀川:本田をマークしていたイラクのDFは本田をもオフサイドトラップにかけようとしたように見えた。本田はその時に前にスタートしたから、相手は遅れてのスタートとなった。

――ふーむ、細かく見ましたね

賀川:あとで、もう一度スロービデオで確かめたのですが、スルーパスはまずタイミングが問題。この場面では2バウンドまで待って正確に出したことと、柴崎が前を向いてボレーで蹴ったのがミソでしょう。

――ボレーキックのパスやシュートは相手は見にくいといつも言っていますね

賀川:柴崎はそういうところも心得ているプレーヤーでしょう。

――本田にもパーフェクトなタイミングでボールが出てきた

賀川:そうは言ってもDFの裏へ走り込んでスルーパスをシュートして決めるのは、そう簡単なことではありません。

――本田は足が速い方ではないから

賀川:永井のように速くなくても、彼は体の「シン」が強く、バランスが良いという長所があります。DFの追走を受けながら、真っ直ぐの突進からボールを少し左へずらせて自分の左足キックの得意な角度へ移しながら、右手のハンドオフで相手が体をぶつけてくるのを防いでおいて左足でシュートしました。

――本田の個人的な強さと、柴崎のパスがピタリと合った

賀川:岡崎のオフサイドを含めてこれもひとつのチームワークですが最後には本田の強さが生きたゴールです。彼が得点への意欲を高めるのは代表にとって重要なことですからね。

――2点目は左CK、遠藤が参加しなくなってから、ここは香川が蹴っています。そのキックをニアで酒井宏樹と吉田麻也がジャンプし、どちらがふれたかどうか、ボールはファーサイドへ落下し、そこに槙野がいて足にあてて、ゴールへ送り込みました

賀川:その槙野のさらに外に本田がいました。香川のボールに合わせて4人が同一ラインに入ってきたことになります。プレースキック(FKやCK)は、練習し、いくつかの型を持てば大きな得点源ですからね。

――テレビでも、監督が3分の1の得点はFK、CKと言っていると説明していました

賀川:1930年代から、僕たちの中学生のころから、そういうことになっていました。今の代表選手のように技術の確かな選手が多ければ、守備が進歩した現代サッカーでもCK、FKはチャンスでしょう。

――ごひいきの宇佐美選手は左サイドでキープし、縦の攻めと仕掛け、ドリブルシュートをするなどガンバの時と同様に落ち着いているように見えました。3点目は彼のドリブルからのパスが決定的な役割を果たしました

賀川:右サイドのやや中よりで、本田、香川たちがパス交換をしたあと、柴崎が左から中へ入り込んできた宇佐美へパスを送りました。宇佐美が巧みなトラッピングからドリブルで相手をかわし、さらに前へ出て相手DFの目を集め、左へ (中央へ)開いた岡崎へ横パスを出した。まぁドリブルからパスを出す動作の滑らかさは見ていて惚れ惚れします。こういうパスをもらってフリーシュートとなると外すこともあり得るのですが、さすがに岡崎は左へ流れながら左足でシュートして決めました。

――GKは左手を伸ばして、手には当てたが防げなかった

賀川:シュートもしっかり蹴れていましたからね。ハリルホジッチ監督は、それまで右サイドにいた岡崎を彼が監督になってから中央のいわゆるCF(センターフォワード)の位置に持ってきたのは卓見ですね。

――香川真司が目立たなかった

賀川:ゴールしなかった、決定機を作らなかったというふうに見えるが、ともかく意欲満々で良く動いていた。前へ出る動きと本田とのペアプレーなどが生きて柴崎が良い位置でパスを出せる形になったと思います。

――両サイドの攻めもあったが

賀川:サイドから侵入してのクロスの成功は、クロスパスの精度と中央でパスを受けるプレーヤーの「動き」が合うこと、さらには相手DFに当たったボールへの予知などがからんできます。まぁこれは今後の課題でしょう。もちろんサイドからの攻めもあったことが柴崎たちのスルーパスが通りやすくなっていたということにもつながるのかもしれません。

――後半の新しい代表のプレー、その他についてはのちほどに

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