【プレビュー】日本代表 vs ブルガリア代表
オーストラリア戦に向けての重要なリハーサル
――5月30日のキリンチャレンジカップ2013対ブルガリア代表(豊田スタジアム)の日本代表メンバーが発表されました。6月4日のオーストラリア戦(埼玉)に向かっての準備試合です。
賀川:2014年のブラジルでのワールドカップ・アジア予選Bグループの5カ国中、日本は6試合で4勝1分1敗でグループ首位だから埼玉で勝てばもちろん、引き分けでも2位以内確定で、本番への出場が決まります。
――大切な対オーストラリア戦の前にブルガリアとの対戦でチームの仕上げを図ろうというわけですね
賀川:ブルガリアはヨーロッパ予選で6戦して2勝4分無敗でイタリアに次いで2位につけている。
――ヨーロッパは9グループあって、グループ1位はそのままブラジルへ、各組2位のうち成績のよい8チームがプレーオフで残り4つの座を争う(ヨーロッパの枠は13チーム)ことになっている。ブルガリアはおそらくB組2位でプレーオフに出ると見られている
賀川:次の予選試合が9月のブルガリアにとっては、この6月の準備試合はとても有意義になるでしょう。国内でも盛り上がっているだろうしね。
――ブルガリアといえば、94年のアメリカ大会ではストイチコフというストライカーがいて活躍しましたね
賀川:ベスト4まで進んで、彼らの新しい歴史をつくった。準々決勝でドイツに勝った。0-1からストイチコフのFKで同点。そしてレチコフのヘディングで勝ち越した。準決勝は1-2でイタリアに敗れたが…
――ストイチコフはバルセロナでチャンピオンズカップ(現チャンピオンズリーグ)で優勝し、トヨタカップでも来日してサンパウロ(ブラジル)と戦った。敗れはしたが、ストイチコフが先制ゴールを決めました
賀川:グアルディオラもいて、ヨハン・クライフ監督のもとで新しいバルサのスタイルをつくる基礎の時期だった。
――ブルガリア代表は東ヨーロッパでもやや骨太の感じのようですが
賀川:ストイチコフの体つきが本田圭佑をもう少し太めにした体格だから、その大スターの印象もあるだろうが、全体に体が強い。上背があって、ヘディングの強い選手もいる。もちろん日本代表と比べると平均して大きくて強い体のはずだから、対オーストラリア戦へのいい経験になるでしょう。そういえばマンチェスター・ユナイテッドにディミタール・ベルバトフという、いいストライカーがいた。香川真司と入れ替わるように移籍してしまった。
――いまはフラムにいます
賀川:彼は代表を引退したということで来日メンバーに入っていない。ゆったりとしたプレーのいいストライカーだった。そういうプレーヤーも出るところでサッカーのレベルは低くはない。幸いなことに日本代表は本田圭佑も長友佑都も、香川真司も全員が集合している。そろった代表チームがしっかりとコンディションを揃え、このブルガリア戦で気迫のあるプレーを見せてくれるでしょう。
――久しぶりの代表と東欧のナショナルチームとの対戦はとても楽しみですね。
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