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2012年2月

2月24日 日本代表 vs アイスランド代表

2012/02/29(水)

キリンチャレンジカップ2012
2月24日19時20分キックオフ(大阪長居スタジアム)
日本代表 3(1-0、2-1)1 アイスランド代表
 得点 日本:前田遼一(2)藤本淳吾(53)槙野智章(79)
     アイスランド:アルノール・スマウラソン(90+3)

 

――3-1の勝ち、まずまずでしたね。

賀川:今年になって初めて集まった日本代表だから、まずその1勝おめでとう……ということになる。

――アイスランドは人口32万人――。サッカーの登録プレーヤーも男女合わせて2万人という小さな国ですから、勝って当たり前といえるでしょう。賀川さんから見て、この試合の収穫は何でしょう。

賀川:相手のレベルがどうであれ、3ゴールしたのはいいことですヨ。

――先制は前田遼一のヘディングシュートでした。前半2分のこのゴールは、大久保嘉人からのパスを受けた槙野智章が左サイドを突破して中へ持ち込み、右足で高いクロスを前田の上へ送った。「とてもいいクロスだった」と前田も話していました。

賀川:後半8分の2点目は、中村憲剛の見事なパスをノーマークで受けた藤本淳吾が、ゴールキーパーの位置を見て左足でフワリとしたボールを蹴って頭上を抜いた。

――左利きの藤本のワザありゴールでしたね。槙野のクロスも、ボールテクニックで知られている彼らしいプレーでした。

賀川:私はこの試合の2人のフワリ・クロスとフワリ・シュートを評価している。と同時に、相手がアイスランドでなく、もう少しマークが厳しいとか、寄せが早いチームや選手だったらどうだったか――とも思った。こういうプレーが試合中にも出来るのは、ボールを持つこと(ドリブル)に自信があり、余裕があってのこと。それが、もう少し上のクラスのときにどうだろう――とね。この疑問はどんな好プレーのときにもついてまわるのだが……。

 3点目はFKから、中村憲剛のボールをゴール前で相手と競り合った槙野が倒れたところにボールがきて、しっかり決めた。中村は後半の頭からプレーしたが、仕事をちゃんとした。

――失点のほうはアディショナルタイムに入ってから、相手のFWに対する槙野のファウルでPKを与えてしまったもの。マークのずれがあったかもしれませんが……

賀川:相手の大型選手がトラップしたときに、背後から取りに行って生まれた反則。浮いたボールがペナルティエリアに入ってきたときの大型相手の防ぎ方は、いつの時代、どのクラスであっても日本代表チームの課題なんです。槙野のようなプレーヤーでも起こりうる――ということを実戦で経験できたのは良かったと思う。

(2月29日のワールドカップ予選の対ウズベキスタンのホームは、相手の強い当たりと速いプレッシングに日本代表はゴールを奪えず、0-1で敗れた。プレーはハリがなく、ボールの奪い合いでも、相手のスクリーニングにこちらの2人がかわされる場面も多かった。敗因を一口でいえば運動量不足ということになる。コンディショニングなどいろいろ理由はあるだろうが、日本代表が力を発揮するためには動きの量を大きくすることが第一。ヨーロッパでそこそこ試合に出られるようになった選手がいるといっても、代表としてチームを組めば“走る”“動く”という特徴を出さなければなるまい。それがなければウズベキスタンをはじめとする西アジアの、粘っこく、重いサッカーに勝つのは容易ではない)

――いずれにしても、槙野や藤本といった比較的新しい顔ぶれが、代表の中で良いプレーを演じてゴールに絡んだのは、チームにも本人にも素晴らしいことですね。

賀川:あとは、それを積み重ねてゆくことですヨ。

――アイスランド側では、ロングスローがスタンドを喜ばせました。ソルスティンソンという選手だったか……。

賀川:スローインを遠くに投げる投げ方の一つで、ハンドスプリングスローというらしい。とても面白かったが……。

――そういえば日本ではスローインの遠投は近頃あまり見ませんね。

賀川:今の代表では内田篤人が遠投する方だね。遠くへ投げるのは、一つの武器でもある。戦前の慶応の黄金時代の笠原隆さんの遠投は有名だった。右タッチラインからゴールライン辺りまで投げて、二宮洋一さんがヘディングでゴールしたという記録もある。その二宮さん(第2回日本サッカー殿堂入り)が監督兼選手だった1951年第1回アジア大会(インド・ニューデリー)の対イラン戦(2-3)での相手の1点目は、予期しないロングスローからだった。大会報告に、イランのキャプテンのロングスローにGK津田幸男は呆然としたとある。

――北緯65度の氷の島(アイスランド)の選手のロングスローから、61年前の暑いニューデリーでの話になりました。まぁ、これもキリンチャレンジカップを通じてのサッカーの世界の広さや深さを知る楽しみといえますね。

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【Result】2月24日 日本代表 vs アイスランド代表

2012/02/25(土)

キリンチャレンジカップ2012
2月24日19時20分キックオフ(大阪長居スタジアム)
日本代表 3(1-0、2-1)1 アイスランド代表
 得点 日本:前田遼一(2)藤本淳吾(53)槙野智章(79)
     アイスランド:アルノール・スマウラソン(90+3)

【日本代表メンバー】
GK: 12西川周作
DF: 3駒野友一→2伊野波雅彦(64分)4栗原勇蔵→20近藤直也(76分)6槙野智章、15今野泰幸→6森脇良太(82分)
MF: 7遠藤保仁(Cap.)8柏木陽介→14中村憲剛(HT)17増田誓志
FW: 10藤本淳吾→11石川直宏(64分)16大久保嘉人→9田中順也(HT)18前田遼一
SUB:1林卓人、23山本海人、19谷口博之、21磯村亮太、24柴崎岳、25久保裕也

【アイスランド代表メンバー】
GK: 12ハンネス・ソール・ハルドーソン→1グンレイフル・グンレイフソン(HT)
DF: 2アルノール・スベイン・アーザルスティンソン、4ハトルグリムール・ヨナソン、5ヒャルマル・ヨンソン、6グズムンドゥル・クリスチャンソン→3スクーリ・ヨーン・フリーズゲイルソン(HT)
MF: 8ヘルギ・バルー・ダニエルソン(Cap.)14ハウクル・パル・シグルズソン→13アリ・フレイル・スクーラソン(68分)15ソーラリン・インギ・バルディマルソン→16ハトルドール・ビョルンソン(83分)
FW: 9グンナル・ヘイザル・ソルバルドソン→17ガルザル・ヨハンソン(73分)10マティアス・ビルヒャルムソン→7ステインソール・フレイル・ソルステインソン(HT)11アルノール・スマウラソン
SUB:18エルファル・フレイル・ヘルガソン

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