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8月10日 日本代表 vs 韓国代表(上)

2011/08/17(水)

キリンチャレンジカップ2011
8月10日19時33分キックオフ(北海道・札幌ドーム)
日本代表 3-0(1-0、2-0) 韓国代表
 得点 日本:香川(35、55)本田(53)


――なでしこのワールドカップ優勝で大いに喜び盛り上がったあとに、今度はキリンチャレンジカップの日本対韓国は3-0の快勝。それこそ盆と正月が一度に来た――というところですね。

賀川:喜びの二重奏、楽しみの重なりを“盆と正月”というところにあなたの年が分かりますヨ――。
 それはともかく、男の方の日本代表はいまとても面白い。「伸び盛り」――それもインターナショナルなレベルで――の選手がいると、試合に活気がありますから……。
 それに、遠藤保仁のように滋味あふれるプレーを見せてくれる経験豊かなプレーヤーもいるから、代表の試合はとても楽しいものになっている。

――“ご贔屓”の真司クン、香川真司がすごい活躍で2ゴールを決めました。

賀川:香川だけでなく内田篤人も岡崎慎司もみな上昇あるいは上昇志向だね。しばらく会わずにいて、香川に会うと刺激を受けるのかもしれない。

――ベテランの駒野友一も、長友佑都の故障による出番ですごく頑張って、2点目のきっかけを作りましたからね。

賀川:サッカーはチームゲームであることは全ての人が知っている。しかし、互いのコミュニケーションや特徴をうまく発揮するということと同時に、絶えず個人力のアップを心掛けなければならない。そのことも選手たちはよく知っていて、自分たちが練習したプレーを実戦の役割のなかで発揮しようと積極的になっている。彼(駒野)が左サイドでドリブルを仕掛けペナルティエリアに侵入してシュートをした(チームの2点目)の攻撃は、そういう駒野の心意気から出ていますヨ。

――GKチョン・ソンリョンがセーブしたそのボールが、ペナルティエリアの右いっぱいにいた清武弘嗣のところへ転がり、清武がダイレクトでゴール正面の本田圭佑へスクエアパス(横パス)を送った。

賀川:清武の判断は良かったネ。ダイレクトで、しかも心のこもったパスが本田に届いた。

――本田が左足で蹴りやすいボールでした。

賀川:清武は、香川がドイツへ去り、そのあと一気に自らの才能を見せ付けた。家長昭博もスペインに去ったあとのセレッソでぐんぐん伸びて、いまやチームの中心的プレーヤーになってきた。それだけのテクニックもあり、運動量もある。その清武のボールタッチのうまさと判断がこのシュートのリバウンドボールの処理にあらわれた。

――本田の左足ダイレクト・サイドキックはさすがでした。

賀川:これは本田の十八番(おはこ)。彼が高校を出て名古屋グランパスでプレーしているのを初めて見たとき、「立ったまま(助走なしで)」しっかり蹴れる選手がやってきた――との印象だった。その十八番が出ただけのことでしょう。それにしても、きっちりと左下隅へシュートを送りこんでいるのはさすがだ。

――試合後の談話は、「清武のいいパスが全てですよ」と。

賀川:ここのところ、メディアでは香川の働きが注目されている。新聞にはスペース、テレビには時間内で収めるというそれぞれの制限があって色々なプレーを取り上げることは難しいのだが、本田は狭いスペースで有効な働きのできる香川が出てきたので早速、彼への短い効果的なパスを使うようにしている。もちろん、マーク相手にぶつかられてもバランスの崩れないしっかりした体の彼だから出来るプレーなのだが……。そういう仲間の持ち味を引き出すところなどは、いかにも本田らしい。とても頭のいい選手ですヨ。だから上達も止まることがない。

――ふーむ。そういうふうにいってもらえ嬉しいですが、まず2得点と派手に活躍した香川について語って下さい。巷では何故急に上手くなったのか、どこが上手になったのか、聞きたい人が多いハズです。

賀川:彼は自分で考え工夫して努力する。努力するというより練習するのが苦にならないプレーヤーのハズ。だから、どんどん上手になる。人にいわれたことも、いいと思えばすぐ取り入れるタイプでしょう。
 もともとドリブルが上手で、自分のそういう好きなプレーができそうだということで(神戸から)仙台へ移って中学年齢をすごした。それをセレッソの小菊昭雄コーチが誘って大阪へきた。J2の試合でもドリブルし、逆サイドへいいパスを送って広い展開を図り、スルーパスを出して仲間のチャンスをつくった。
 岡田武史監督が19歳で日本代表候補に加えた(2008年)あたりから、パスを出したあと前へ走り込んでゴールすることに興味を持ち始めた。シュートのコースも、自分の得意の角度はしっかり持っていたから、2009年には27ゴールでJ2の得点王になった。この話は一度したかもしれないから省いた方がいいかな。

――いや、若いスターの伸び盛りの話ですから重複しても聞かせてもらいましょう。

賀川:2010年のワールドカップにも、岡田監督は連れて行った。出番はなかったが、実際のナマのワールドカップを見せておきたかったのだろう。J1で夏までプレーし(11試合7得点)ドイツへ移ったのだが……

――あのとき、賀川さんはちょっと慎重論だった

賀川:上り坂だけに、ケガだけが心配だった。先に言ったように、放っておいても上手になる選手だからネ。
 セレッソでの最後の試合で、ペナルティエリア左角から右ポスト内側をこするように入る右足のフックシュートでゴールした。このエリア左角から右ポスト内側ぎりぎりというコースは、ストライカーなら必ず持たなければいけないコース、あるいはシュートの型の一つ。たとえばマンチェスター・ユナイテッドのウェイン・ルーニーなら、ここから右ポスト内側のコースとニアポストぎりぎりに叩きこむ2つを持っている(もちろんパスもある)。真司のこのコースはそれまで見たことはなかったが、セレッソでの最終戦で演じてから加わった。

――シュート技術も絶えず上達を心掛けているということですね。アジアカップで日本代表にに加わって、みなを驚かせました。そう、昨年のキリンチャレンジカップの対アルゼンチンで彼がドリブルで抜いて出てから一気に空気が変わりました。

賀川:いいストライカーの条件として、いいドリブラーというのもある。相手をかわせる身のこなし、抜いて出る速さ。まずドリブルはサッカーのなかでの色々なテクニックの混合プレーだからね。日本でも昔から名のあるストライカーはみないいドリブラーだった。

――釜本邦茂さんも?

賀川:彼は小学生の時からドリブルが上手で知られていた。小さくて速くてね。

――ふーん、それは初耳。

賀川:早大を出てヤンマーに入った1年目の対東洋工業の第1戦で、彼がハーフラインからズバズバと3人を抜いてゴールに迫ったプレーに、長居のスタンドはどよめいたものだ。メキシコ五輪の準々決勝、対フランスの1点目は、彼の右サイドを突破してのドリブルシュートだからね。

――ちょっと横道へ行きました。今度の香川の1点目は?


【つづく】

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