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9月4日 日本代表 vs パラグアイ代表(下)

2010/09/07(火)

キリンチャレンジカップ2010
9月4日19時20分キックオフ(神奈川・日産スタジアム)
日本代表 1(0-0、1-0)0 パラグアイ代表
 得点 日本:香川真司(64)


◆南ア大会代表の遺産のうえに、香川真司のドリブル力・シュート力の向上欲が生んだ新代表の勝利とゴール

賀川:香川はこの試合、前半は必ずしも良くなかったが、後半には動きがスムースになった。逆に相手は疲れて、こちらのタフさにちょっと閉口した感じだったネ。

――点を取った場面は、中村憲剛からのスルーパスを受けてよどみなくシュートへ持っていきました。

賀川:中村のパスは素晴らしかったネ。間(ま)の計り方がよかった。実は、このハーフタイムにラジオのニッポン放送のベテラン記者、小林達彦さんと話をした。日本はやはり走り回るサッカー、パラグアイは一人ひとりのキープがまず先、という特徴が出ていた。そのため見た目に日本は忙しく、相手は落ち着いているように見える――などといっていたのだが、この場面の憲剛は相手の8人がペナルティエリア付近で守備態勢に入っているときにボールをキープしてじっくり“アナ(穴)”を見極めてパスを送った。

――その前に、香川の仕掛けがありました。

賀川:そう、この64分のゴールの数分前に香川がタテにドリブル突破してペナルティエリア内左寄りでシュートし、それを相手がタックルの足に当てて防ぐという場面があった。そのあとパラグアイにチャンスがあって、11番のホナタン・サンタナのシュートがポストをかすめてスタンドをヒヤリとさせた(川島は見切っていたが……)。
 日本は森本に代えて岡崎慎司を投入した。チャンスは相手のキープに対して日本側が守備態勢に入り、攻めあぐねたパラグアイの後方からのロングパスが日本の右タッチラインを割り、そのスローインから始まったんですよ。
 まず松井が右から中へドリブルし、そこから中村-長友と左へ、そして長友がタテにドリブルし、また戻って中村に戻し、中村は少し前の本田へ渡した。

――相手はフィールドプレーヤー8人が引いていましたね。

賀川:そう、前にたくさん相手DFがいて突破できないと見て、いったん中盤でキープした。本田、中村、長友、細貝とつなぎ、そして、
(1)細貝が今度は左サイドへ開いた香川に渡した
(2)香川は内にドリブルして、憲剛へ
(3)そしてまたリターンを受けた
(4)香川の背後からDFが一人接近し、香川のすぐ近くにレフェリーがいて進行の邪魔になった
(5)すると香川は外側へターンして相手をかわし、今度は前へ行かず後方へターンをした(彼の得意の右で持つ形に)

 相手は香川を深く追わなかったが、香川でここでまた中村にボールを渡す。ここで再び日本の攻めは一呼吸置くことになる。ゴール前30メートル辺りの中央近くに日本は香川、中村、松井が数メートルの間隔でいて、ペナルティエリアの外、中央に岡崎、左角寄り少し内に本田。左タッチ際に長友が開いていた。パラグアイ側はペナルティエリアすぐ外に4人、その前に4人がいた。

――2列の厚い守り、これまで日本が手を焼いてきた形です。

賀川:そう。しかしこのときこれまでと違ったのは、パスで仕掛けるのでなくドリブルで仕掛けたことだね。そして、香川がドリブルして結局は前へ行かず、中村にボールを預けたところで状況が変わる。
 中村はボールを持ってスキを狙う。前方の岡崎がボールをもらいに戻ろうとするのと、香川が前にスタートを切るのと、どちらが早かったか――。中央のスペースへ走り出した香川の足元へ、中村からのボールが届く。走っている足元だから難しいのだが、憲剛のボールはスピードがあったから香川には適当だったのだろう。右足で処理し、左手から来る相手より早く右足でシュートした。

――ボールはGKフスト・ビジャルの左手をかすめ、右ポスト内側に当たってネットに飛び込みました。

賀川:得点シーンからゆけば、憲剛のスルーパスを第2列から走った香川が決めたということになるのだが、その前の、香川と中村との2度のパス交換とボールキープ、後方へのドリブルもあって相手がボール注視に追われ、日本の動きがひと休みした後での攻撃にパラグアイは対応が遅れたのだろう。

――パラグアイ側には、遠征の疲れや時差の問題がこの頃になってあらわれたかも

賀川:まあ、それもあるかもしれないが……。今回のチームは火曜日から来日していて準備もしっかりしていた。むしろ日本側の方が、内田、香川、長友は初めての欧州からの戻りだし、本田はすでに気温の下がったロシアから暑い日本への移動だったから、ハンデは日本側の方が大きいかも。これまでのように、遠征側に大きなハンデというわけでもないハズだ。

――その中で、香川のタフさと技術、日本の中盤陣の層の厚さが出たわけですね。

賀川:そうだね。だから、引いて守る相手に対しての攻め手について、これからも勉強は必要だが、一つ面白い例が生まれた。パラグアイの2人のCDFはしっかりしていたのだが、最も警戒すべき本田が自分たちのエリアの左角近くにいたことも響いていただろう。

――栗原や初登場の細貝、あるいは森本たちについてはまた次の機会にしましょう。第2戦の対グアテマラも9月7日に長居で行なわれますからね。


【了】


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