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2010年5月

5月24日 日本代表 vs 韓国代表(続)

2010/05/29(土)

キリンチャレンジカップ2010
5月24日19時20分キックオフ(埼玉・埼玉スタジアム2002)
日本代表 0(0-1、0-1)2 韓国代表
 得点 韓国:パク・チソン(6)パク・チュヨン(90'+1)

――韓国戦、日本の良かった点は?

賀川:選手の体調把握ができたことだね。GKの楢崎正剛やCDFの中澤佑二の調子が良くなってきている。それから森本貴幸が30分程度出場して、思っていた通りにプレーできたこともある。ボツボツ彼をFWの主力の一人と考えてもいいのじゃないかな。

――賀川さんなら、戦術練習やフィジカル調整以外に何か考えますか?

賀川:無理をしてはいけないけれど、ボールを蹴らせることだね。ゴールに向かってボールを蹴ること、シュートすることで、どの選手もシュート位置に立つことに自信を持つようになるハズです。

――岡田監督には何を望んでいますか?

賀川:アフリカというのは人類発祥の地。学問上では類人猿がこの地で二足歩行のヒトへ進化したということになっている。その土地で、二足歩行だからこそできるフットボールのワールドカップが史上初めて行なわれ、そこへ日本代表として乗り込むのだから、人類の歴史のうえでも、SAMURAI BLUEはまことに素晴らしい場にゆけるわけだ。その折角の楽しい試合を、さらに楽しくして帰ってくるためには、もうひと踏ん張りして、勝って帰ることですよ。
 英国のブックメーカーでは、日本の優勝は賭け率200対1。グループE突破は9対4。ワールドサッカー誌の順位予想はE組4位となっている。気を楽にして、ちょっと彼らの鼻をあかしてほしいネ。


【つづく】


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5月24日 日本代表 vs 韓国代表(下)

2010/05/28(金)

キリンチャレンジカップ2010
5月24日19時20分キックオフ(埼玉・埼玉スタジアム2002)
日本代表 0(0-1、0-1)2 韓国代表
 得点 韓国:パク・チソン(6)パク・チュヨン(90'+1)


――パク・チソンの先制ゴールはさすが、マンチェスター・ユナイテッドのレギュラーという感じでしたね。

賀川:日本側はパスで崩されたのではなく、中盤でのヘディングの応酬のあとボールを拾われ、そこから突破された――いわば突発的なゴールと考えているようだが、そういうゴールを取れる選手が韓国にはいる、ということでしょう。
 パク・チソンがボールを取ったとき、長谷部誠が奪いに行ったが、パクが粘り勝ちして自分のものにした。ビデオを見直すと、腰を低く下げ、いかにもアジア人というスタイルのボールキープで粘った。そのあとドリブル発進したのだが、彼は自分の右手側から体を入れようとする今野泰幸を右手で押えて排除し、ゴールへドリブルして右足でしっかり蹴っている。やはりいいプレーヤーですヨ。
 韓国のサポーターはもちろん喜んだことだろうが、日本のサッカー好きにとっても、パク・チソンのこのゴールは国内で見る好プレーの一つだと思う。

――大久保嘉人が頑張りました。

賀川:彼は、こういう緊迫の試合にはしっかりプレーするタイプ。それだけに、前半21分のシュート――ペナルティエリア外やや左寄りからのシュート――を決めてほしかったネ。あの位置からのシュートなら、サッカーのプロを志すプロにはシュートの型が決まっているハズですよ。惜しいけれど、彼ほどの選手なら決めてほしいものです。

――岡崎慎司はほとんど出番なし。本田圭佑も良くありませんでした。

賀川:本田の場合は、ちょっと気合が入りすぎていたのかも知れない。固い感じだった。いろいろな話題を持つ人だが、決して生まれつき特別に図々しいというタイプじゃないからネ……。
 岡崎の場合は、中村俊輔からいいボールが出なかったのは大きい。前を向いて飛び出すのを得意とする選手だが、それだけでゆけるかどうかだろう。特に、第2列からのバックアップがなければネ。

――長友佑都とパク・チソンの「ボールをめぐる戦い」は沸かせましたね。

賀川:長友はパクを相手によく戦った。彼が奪ったボールをパクが長い距離を走って奪い返したときは、長友贔屓(びいき)の私でも拍手しましたヨ。

――日本はこの完敗劇をどう生かすかですね。

賀川:岡田監督が試合後に、1年間に二度も韓国代表に敗れた――ということで、犬飼会長に「このまま監督を続けていいのですか」と尋ねた、いわば進退伺いをした。犬飼会長は「続けてやれ」と言ったということだが、このことを記者会見の席上でメディアに語ったものだから、スポーツ紙の多くは岡田進退問題を大きく取り上げた。

――ちょっと軽率だったという意見もありました。

賀川:どうせ記者会見で、メディアの方から進退問題を聞いてくる。それなら先に言っておこうということだろうが、自分から言い出さなくても良かっただろうネ。「自信を無くしたのか」「敵前逃亡」などとも言われた。そうしたことより、これから2週間で選手たちのコンディションを整えることだ。チーム全体の調子を上げることが大切だろう。
 2006年は大会前のドイツとの試合までは良かったが、日本代表の本番での試合が始まると思いのほか体調の優れない選手がいた。今回は20日前に一部の選手の故障が明らかになったのだから、前大会よりは条件は悪くない。しかし、次の試合で調子の悪いベテランを休ませ、回復させて本番に出場させるのか、あるいは休ませるのか、非常に難しいところですヨ……。


【了】


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5月24日 日本代表 vs 韓国代表(上)

2010/05/27(木)

キリンチャレンジカップ2010
5月24日19時20分キックオフ(埼玉・埼玉スタジアム2002)
日本代表 0(0-1、0-1)2 韓国代表
 得点 韓国:パク・チソン(6)パク・チュヨン(90'+1)


◆韓国戦のおかげで、本番3週間前の選手の体調が明らかに


――完敗でしたね。パク・チソンに6分に先制され、同点ゴールを狙って後半、前掛かりになったところをロスタイムにカウンターで2点目(PK)を奪われました。

賀川:試合そのものは面白かった。日韓戦らしく気迫のこもったプレーが見られた。2月以来の代表の試合に比べると、この点はとても良かったと思いますよ。

――それでも負けました。

賀川:いい負け方だったと思うよ。いつも言っているように、このチームは全員が揃って、しかもいいコンディションに仕上げて、気持ちのうえでも充実すれば相当なことができる。しかし、そういう条件のいくつかが欠けると、そうはゆかなくなる。

――闘莉王がいない、内田篤人がいない、そういえば松井大輔や稲本潤一もベンチにも入っていなかった。

賀川:内田の代わりに長友佑都を右に回し、左に今野泰幸を配した。闘莉王の代役には阿部勇樹をおいた。それぞれしっかりプレーしたが、どこか違っていて当たり前ですヨ。それよりも、チーム全体が韓国の激しいプレッシングに浮足立ってしまったからね。

――中村俊輔もよく奪われたし、本田圭佑も持ち堪えられませんでした。

賀川:相手のプレッシングが強くても、例えばこれまで、右サイドで俊輔と内田、時に岡崎慎司に遠藤保仁が加わったりするとボールを動かせてキープすることもできた――という見方もあるが、この日の韓国のプレッシングでどうだったか――。そういう意味で、せっかくの相手との試合に予定のメンバーを組めなかったのはもったいなかった。

――しかし、本番ではケガもありますから。常に同じメンバーとはいかないでしょう。

賀川:そう。選手たちはこれからの2週間で受験勉強をして、互いの呼吸が合うペアプレーやトリオの連係をつくらなくてはならない。無理とは思っていないがね、ただ、韓国ほど日本に対して真剣にプレッシングするところは少ないからね。それで、惜しい機会を逃したと言っているのです。南アフリカ大会のためだけでなく、選手たちにはいい経験だから。

――さすが、少年期から韓国のチームと試合をしてきた経験者の話ですね。
 そういえば、賀川さんは韓国は対日本代表の「テ」を知っていると言っていましたが、それがこのプレッシング?

賀川:そう。プレッシングで追いこんで、いいパスを中盤から出させないようにする。奪ったら随所に1対1を仕掛ける。それも前へ走ってスピードを上げることで、彼らの体の粘っこさを生かそうとする。もちろん、ボールを上げることもそうだ。朝鮮半島の人たちは昔から、日本人は小さいと思っていた。今度の両チームのメンバーでも身長がずいぶん違った。

――公式のスターティングリストを見ると、韓国は平均身長182.2cm、体重75.5kg。日本は178cm、73.8kgでした。

賀川:ついでにいえば、韓国の24人の平均も182cm、76.4kg。日本の22人は178.6cm、74kgとなっている。ただし僕は、平均を出すやり方がいいとは思えないので、いつも私流の身長比較をする。

――185cm以上が何人、というのでしょう。

賀川:そう。今度の韓国の登録24人のうち、GKの3人を除くフィールドプレーヤーは
 ▽185cm以上 4人
 ▽180-184cm 12人
 ▽177-179cm 5人(合計21人)となっています。

――GKを勘定しないで、フィールドプレーヤーの高さを見るわけですね。

賀川:そう。日本側の、3人のGKを外した19人は
 ▽185cm以上 3人
 ▽180-184cm 3人
 ▽177-179cm 6人
 ▽174-176cm 3人
 ▽170-173cm 4人

――つまり、韓国は全て177cm以上で、180-184cmのクラスが12対4(人)と圧倒的に多い。

賀川:いま世界ではリオネル・メッシをはじめとするバルセロナの小型選手のプレーが注目されていて、必ずしも「大きいことはいいことだ」とは言わないのだが、スポーツの世界で180cmといえば昔の中肉中背という時代だからね。

――まあ、小型選手については賀川さん自身がそうだったから一家言あるでしょう。それは別にして、韓国の大きさもそこそこあって、その一人ひとりの足腰が強いというのはテレビでも充分見せつけられましたよ。

賀川:そういう韓国、日本の事情も知っていて、速く激しいプレッシングを仕かけてくるのに対して、埼玉では有効なプレーができなかったわけです。


【つづく】


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【Result】5月24日 日本代表 vs 韓国代表

2010/05/24(月)

キリンチャレンジカップ2010
5月24日19時20分キックオフ(埼玉・埼玉スタジアム2002)
日本代表 0(0-1、0-1)2 韓国代表
 得点 韓国:パク・チソン(6)パク・チュヨン(90'+1)

【日本代表メンバー】
GK: 1楢崎正剛
DF: 22中澤佑二(cap)15今野泰幸、5長友佑都
MF: 10中村俊輔→19森本貴幸(63分)7遠藤保仁→3駒野友一(79分)2阿部勇樹、17長谷部誠、18本田圭佑→14中村憲剛(72分)
FW: 16大久保嘉人→12矢野貴章(87分)9岡崎慎司
SUB:23川口能活、21川島永嗣、13岩政大樹、25酒井高徳、24香川真司、27山村和也、26永井謙佑

【韓国代表メンバー】
GK: 1チョン・ソンリョン
DF: 30カク・テヒ、17イ・ヨンピョ、25イ・ジョンス、24チャ・ドゥリ→4オ・ボムソク(67分)
MF: 22キ・ソンヨン→7キム・ボギョン(76分)28キム・ジョンウ、14パク・チソン(cap)→20イ・スンリョル(76分)27イ・チョンヨン
FW: 10ヨム・ギフン→19パク・チュヨン(46分)12イ・グノ→15キム・ナミル(46分)
SUB:21イ・ウンジェ、18キム・ヨングァン、5キム・ドンジン、23キム・ヒョンイル、2チョ・ヨンヒョン、6ク・ジャチョル、29シン・ヒョンミン、8アン・ジョンファン


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