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10月14日 日本代表 vs トーゴ代表(中)

2009/10/17(土)

対トーゴ戦、5得点の評価


――NHKのテレビでは解説者の山本昌邦さん(元・日本代表コーチ)が、ペナルティエリアぎりぎりからのクロスだったら距離が短くて、それだけ到達する時間が短く、相手DFに対応する余裕がない、だから効果的と言っていましたね。

賀川:そう、そのとおり。ボクたち神戸一中の中学生は非力だったから、右タッチ沿いからのクロスが中央に届くのは時間がかかるだけでなく、蹴るのも力んでコントロールが難しい。ペナルティエリアの根っこからだと、ゴールの中央までたかだか20メートルで楽にコントロールパスができるということもあった。当時はそれほど理屈をいうのでなく、そのあたりからやればうまくゆくと思っていたので、チーム全体では攻めるときはペナルティエリアの左右の幅を使うという風に考えていた。

――いまのガンバの攻撃がそうですね。

賀川:いつの時代でも考えることはあまり変わりませんヨ。ただし、いまの代表は何度も言うようにそう、色々なテというより一つ、外からの速いクロスパス、それも人に合わせるというよりスペースへ送り込む――ということに重点を置いているようだ。

――それが得点を生むことを試合で見せたのですね。

賀川:そう。前半の11分で3ゴールした。最初の得点は5分に遠藤が左から斜め前へ速いクロスを送り、これを森本がコースに入って相手DFが潰れる形となってボールを通し、その背後へ出てきたボールを岡崎が右足で合わせてゴールを奪った。一つのボールのコースに二人のFWが入ってきた効果で、森本がノータッチでいったのが意図的かどうかは別にしていいプレーだった。

――エリア内での相手の多数防御を破る一つのテは、パスでかわすことでなくボールのコースにいる相手を妨害すること、つまり潰すこと――だとよく言ってましたね。

賀川:どこの国のFWでも常識の一つだが、二人のトップが初めて組んだ公式試合で演じたところが、うれしいネ。まあこのときに、岡崎が反応しているのに、岡崎をマークしていた相手が無反応だったところに手放しで喜べないところもあるのだが……



■飛び出す岡崎の本領とパートナー・森本


――2点目も岡崎。中村憲剛の右からのクロスでした。

賀川:7分の得点だネ。右CKで俊輔と憲剛のパスのやり取りのあと、いったん後ろにボールを下げておいて俊輔-遠藤のやり取りがあって、闘莉王が右前にいる憲剛へ送る――という日本のMFらしいタイミングのずらせ方で、憲剛がノーマークで受けすぐにクロスを送って岡崎がニアへ走って右足インサイド(かかと)で決めた。相手もついてきたが、余裕があった。
 このとき、ビデオを見直すと、ペナルティエリア中央少し入ったところにいた森本と岡崎の二人が、憲剛へボールが出たとき右斜めつまりニアへ走ったが、森本は岡崎が近いのを見てファーへ方向を変えた。このあたりはサッカーを知ってるナという感じ……。

――3点目が森本のターンとシュートですね。

賀川:簡単にいえば長友から送られたゴールラインに並行のクロスをゴールを背にして左で止め、右へ出て右足でシュートした。相手DFに絡まれたがそれを振り切ってシュートをゴール左下へ決めた。

――代表初得点、彼の株がまた上がりましたね。

賀川:ゴールを背にしてボールを止めターンしてシュートへ持ってゆくこの形は、対スコットランド戦と同じ方向変換だが、今回はスペースがあるので大きなターンをして蹴っている。ニュースか何かの場面で彼は左へも開いてシュートしたシーンを見たことがあるから、反転シュートはどちらの側も出来るのじゃないかネ。そして彼はこのとき、蹴り足のインパクトがきちんとボールを捉えている。ここが彼のストライカーとしての一つの資質だといえる。いまの日本の選手はせっかくいいところへ出てきてもシュートするときに足首が寝ていることが多い。

――賀川さん流の言い方ですね。“寝ている”というのはインステップで蹴っていないということですか?

賀川:まあテレビのスロー再生をみて、もう一度確かめて下さい。森本はきちんと叩いているハズですヨ。


【つづく】

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