« 10月10日 日本代表 vs スコットランド代表(1) | トップページ | 10月10日 日本代表 vs スコットランド代表(3) »

10月10日 日本代表 vs スコットランド代表(2)

2009/10/13(火)

――日本の2ゴールは……

賀川:1点目も2点目も森本の仕掛けで始まったのが面白かった。

――ふーん。

賀川:このゴール(82分)の1分前に、代表チームに選手交代があった。稲本潤一を駒野友一に代えた。

――稲本はキャプテン章を腕につけて、この試合ではずいぶん頑張っていました。

賀川:彼はガーナ戦(9月9日)とこの試合で日本のサポーターにも稲本復活を印象付けた。この試合でも良かったが、疲れが見えはじめていた。試合後の話では足がつりそうになっていたらしい。それを見て監督は稲本をひっこめた。ボランチはそれまで左DFだった今野泰幸をあて、左サイドに駒野を置いた。すでに右サイドは内田篤人を徳永悠平に代えていた。同時に橋本英郎大久保嘉人に代わっていた(65分)。この辺りが、交代プランをよく考えているという感じだった。81分の駒野の登場は明らかに、駒野からのクロスという戦術的な目論見(もくろみ)があったハズ。

――そういう布陣で、左サイドの相手スローインのボールを奪って森本がドリブルを始めた。

賀川:左タッチ際で松井が自分のミスでスローインにしてしまった。この相手のスローインを松井と森本とで奪って、
 (1)森本が外から内へ向かってドリブルし
 (2)ペナルティエリア左角から少し中央へ寄ったところで突破できないとみてゴール正面25mの本田にパスした
 (3)本田はパスを受け、ちょっと右への小さなフェイクのあと、左へボールを動かしてシュートの構えに入ろうとしたが、相手の一人に体を寄せられ、その背後にも2人のDFがいたからシュートを諦めて左へパスを出す

――森本が外から内へドリブルして、今度は本田が中央から左へシュートチャンスを狙う……。エリアすぐ近くの攻防の面白いところですね。

賀川:もちろん実際はほんのわずかな時間のことだが、2人の仕掛けに対してスコットランドのDFが防ぎに入る――。サッカーの一つのスリルですヨ。
 そして、このシュートチャンスは無理とみて本田が左外へ一度ボールを散らす。

――そこに駒野がいるわけだ。

賀川:そう。駒野はこれをペナルティエリア左外7~8m、ゴールラインから12~13m辺りで左足のダイレクトで蹴った。

――サイドからの速いボールということですね。

賀川:この前に、本田にパスを送った森本は、本田が中央から左へ流れているうちに左前から中央へ、さらに少し右へとボールを見ながらポジションを移していた。テレビのリピートをスローで見ると、ボールが駒野に渡る前に森本は手を挙げて駒野に自分のポジションを知らせている。

――駒野は狙ったのかな

賀川:駒野がボールを少し浮かそうとしたのをみれば、森本へ届かせようと思ったかもしれない。しかしボールは高くは上がらず、低いライナーでゴール前を通った。それを防ごうとDFクリストフ・ベラが足で止めようとしたが無理だった。足に当たってボールはゴールに飛び込んだ。

――テレビの解説ではセルジオ越後さんが、ベラは背後に森本が来ていることを知って、防ごうとしたんだろうと言っていましたよ。

賀川:そうだろうね。スローで森本が手を挙げたあたりから、そのマーク役であるCDFの彼は森本の気配は察知していただろう。
 森本がゴール前を、本田のドリブルの方向とは逆にスタスタという感じで右へ開いていったところが、やっぱりなぁ――という感じがした。いいポジションへ入ってチャンスを待つというのが、このCFタイプのストライカーの一つの条件だからね。

――オウンゴールではありましたが、森本が仕掛けて、最後のチャンスにも顔を出そうとしたところに賀川さんは森本の存在感を見たわけですね。


【つづく】

KIRIN LOVES SOCCERへ

固定リンク | 日本代表(A代表) | コメント (0) | トラックバック (0)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/222697/46476615

この記事へのトラックバック一覧です: 10月10日 日本代表 vs スコットランド代表(2):

コメント

コメントを書く