5月31日 日本代表 vs ベルギー代表(1)
最終予選6月シリーズに向かって代表全員が一つのチームに――(1)
キリンカップサッカー2009 ~ ALL FOR 2010! ~
5月31日(東京・国立競技場)19:24
日本代表 4(2-0 2-0)0 ベルギー代表
得点者:長友(日 21分)中村憲(日 23分)岡崎(日 60分)矢野(日 77分)
【日本代表メンバー】
GK: 1楢﨑正剛
DF: 22中澤佑二(Cap.)4田中マルクス闘莉王→5山口智(74分)15長友佑都、6内田篤人
MF: 10中村俊輔→19本田圭佑(46分)7遠藤保仁→2阿部勇樹(62分)14中村憲剛→13興梠慎三(67分)17長谷部誠→27橋本英郎(46分)
FW: 16大久保嘉人、9岡崎慎司→12矢野貴章(70分)
SUB:18都築龍太、23川島永嗣、3駒野友一、20今野泰幸、21槙野智章、25香川真司、24山田直輝、11玉田圭司
【ベルギー代表メンバー】
GK: 1スティーン・スティーネン
DF: 14トビー・アルデルウェイレルド、5セバスティアン・ポコニョリ→9イエル・ボッセン(69分)3ティミー・シモン(Cap.)6ヒル・スウェルツ、4トマス・ベルメーレン
MF: 7ファリス・ハルン、13ケビン・ローランツ→18ムッサ・デンベレ(82分)17リッチー・ドゥラート
FW: 10マールテン・マルテンス、15ビア・ムヤンジ→11ステイン・フイセヘムス(62分)
SUB:12オリビエ・ルナール、21ブライアン・バンデンブッシェ、2フィリップ・ダームス、8ヨアヒム・ムヌンガ、16リッチー・キトコ、19ラジャ・ナインゴラン
――4-0、チリ戦に続いての快勝で、2戦2勝の優勝ということですね。ワールドカップ(W杯)のアジア最終予選の6月シリーズに向かうためにも良い準備になりましたね。
賀川:チリは1対1で厳しく競り合いになるのがいい経験だろうと見ていた。攻撃的に来てくれて、そのためにこちらの攻撃も効果が表れて4-0という試合結果が生まれた。ベルギーは守りを厚くしてカウンター狙いになるだろう――その多数守備からどうして得点するかが課題になる。誰もがそう予想していたことでしょう。
――その厚い守りから4ゴール奪ったということですね。
賀川:ボールがよく動いて、選手たちもよく走ったからネ。
――相手が弱かったから、本番の準備としてはどうか? という声もあるようですが…
賀川:ベルギーは1904年にFIFA(国際サッカー連盟)が設立されたときのファンディングメンバーで、W杯でも1986年メキシコ大会でベスト4に入ったこともある。前回の対談でもふれたとおり、2010年大会の予選では4位と不振、来日したメンバーはその代表のレギュラーというわけではない――まぁ、いまの日本代表から見ればそれほど難しい相手ではないと見ていた。
――それでも、試合をした価値はありましたか。
賀川:もちろんですヨ。相手が強くても弱くても、幅7メートル32、高さ2メートル44のゴールの大きさは変わりないのだから…。この枠の中へボールを入れる、それを4回も成功したのだから、値打ちはあります。
一般的にいって、相手のプレッシングが強く厳しければチャンスをつくるための最初のボールポゼッションが難しくなり、相手のエリア付近での組織的な守りが上手で、また一人ひとりの守備能力が高ければ、チャンスをつくることも、チャンスに得点することも難しい。また、ゴールキーパーが難攻不落のように見えるほど調子が良ければ、それだけでも点を取るのは難しくなる。本番前の試合である以上、本番のためにこういうことを経験しておきたいという希望もあるでしょうが、相手側にも代表チーム構成については問題もあるでしょう。こちら側とすれば、まず自分たちがどういう意図でプレーするかということが大切になってくる。
――最後まで動きが止まらなかった点や、トップ下でプレーした中村憲剛が“飛び出し”でゴールに絡み、自らも奪ったこと、また、サイドからの早いクロスで得点したことなどは良かったということですか。
賀川:そうそう、その通りですよ。まず、チーム全体に、岡田武史監督のいう守から攻への切り替えの早さ、そのためにも足を止めるな――という動きの量も質も少しずつ上がってきていること、そしてゴールへの意欲が強くなっていることなどがプレーに表れていた。
【つづく】
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