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2006年3月

3月30日 日本代表 vs エクアドル代表

2006/03/30(木)

日本-エクアドルを見て

キリンチャレンジカップ2006
3月30日(大分ビッグアイ )19:20
日本代表 1(0-0 1-0)0 エクアドル代表
日本代表 得点:     佐藤(85分)
エクアドル代表 得点:なし

【日本代表メンバー】
GK: 23 川口能活
DF: 5 宮本恒靖(cap)、14 三都主アレサンドロ、20 坪井慶介、22 中澤佑二
MF: 8 小笠原満男、15 福西崇史、18 小野伸二、21 加地亮
FW: 9 久保竜彦→37 佐藤寿人(76分)、28 玉田圭司→36 巻誠一郎(76分)
SUB: 1 楢崎正剛、12 土肥洋一、2 田中誠、 24 茂庭照幸、25 村井慎二、30 阿部勇樹、31 駒野友一、35 長谷部誠

【エクアドル代表メンバー】
GK: 12 モラ
DF: 3 ペルラサ、4 ジョージ、13 コルテス、17 エスピノサ
MF: 6 ウルティア→19 サリタマ(後半40分)、5 ソレディスパ→14 カイセド(後半22分)、15 アジョビ(Cap)、20 テノリオ
FW: 7 バルデオン、9 カルデロン→11 フィゲロア(後半22分)
SUB: 1 ビジャフェンテ、2 トリビニョ

■ 対インド・対ボスニア
■ エクアドル代表は――
■ 小笠原――三都主――佐藤寿人
■ 楽しみな5月のキリンカップ


対インド・対ボスニア

  2月18日のキリンチャレンジカップ対フィンランド(2-0)の4日後の22日、横浜でのAFCアジアカップ2007の予選試合で、日本代表はインドに 6-0で大勝した。かつてアジアの強国であったインドだが、ここのところ東アジアの日・韓・中の躍進や西アジアのアラブ諸国あるいはイランなど各国の進歩にくらべると停滞の感ありというところ。

 そのインド戦の6日後に日本代表はドイツのドルトムントでボスニア・ヘルツェゴビナと対戦して2-2で引き分けた。雨で濡れたピッチコンディションは競馬でいえば重馬場。日本よりも相手側に有利な条件だった。おそらく代表のひとりひとり(とくに国内組は)がバルカン勢の重い体と粘り腰を相手にしてのボールの奪い合いの感覚をつかんだことだろう。急速な進歩の上に自分のシュート力(遠距離をふくめて)に自信を深めているハズの小笠原にとっても、いい経験になったと思う。相手のボールを奪う巧さは抜きんでていて、ボール奪取のあとの攻撃で決定的チャンスを生む実績を重ねているが、この日のようなコンディションで粘り腰の相手の場合、奪ったあと奪い返される危険のあることもある。2-2の引き分けで相手の得点はPKとFKから。こちらはCKとクロス、2本とも中村俊輔のキックで、彼の「狙って落とす」パスの巧さはスコットランドでの経験を加わえて益々冴えていることを示した。中田英寿はイングランドに移って不遇のようだが、日本代表ではこの試合も光っていた。

エクアドル代表は――

 その1ヶ月後、3月30日にこのエクアドル戦が組まれた。すでにJリーグは開幕し、それぞれのチームで代表選手が試合を重ねていた。
 国内選手ばかりでのこの試合で、日本代表は久しぶりに南米選手を相手にする感覚を甦らせること、そしてドイツ大会の出場権を持つ南米3位のエクアドルから勝ちをもぎとることを期待されていた。

 エクアドルは2002年につづいて今回で2度目のワールドカップ出場。前大会はグループGで最下位だったが、0-2イタリア、1-2メキシコ、1-0クロアチアと強国相手に立派なスコアを残している。
 今回はその対メキシコの先制得点者デルガドや、クロアチア戦で唯一のゴールをきめたエドソン・メンデスあるいはCDFのイバン・フルタードといった攻守の要(かなめ)となるプレーヤーは来ていない。
 中田英寿、中村俊輔のいない日本とよく似た条件といえた。


小笠原――三都主――佐藤寿人

 結果は日本の1-0。決勝ゴールは85分に佐藤寿人が左サイドの三都主からのクロスに合わせたもの。この日のFWはケガの回復した玉田圭司と久保竜彦の2人、それぞれ1本、3本のシュートがあったがゴールを奪えず76分に巻誠一郎と佐藤寿人の2人が交代出場した。
 この少し前からエクアドルの攻撃が鈍くなっていた。労をいとわない2人の投入はあきらかにエクアドルには難問だったろう。
 ゴールを生んだ経過は、日本の左サイドでの相手側スローインから、相手の処理ミスを小笠原満男が取って、三都主へいいスルーパスを送り、三都主の深い位置からのクロスにニアサイドで佐藤寿人が合わせた。地面に落ちてのリバウンドはやさしいボールではなかったが、相手DFの前にはいりこんだ佐藤はジャンプして左足に当てて方向を変え、ボールは右下すみのネットへとびこんだ。

 左サイドからの攻めで生まれたこのゴールに見るとおり、この日の日本代表では左の攻撃が目立った。南米相手というので、三都主アレサンドロの闘志が高まったのか――、前に出ようとする意欲が強く、彼のドリブルのテクニックで再三突破をはかり、クロスを送った。
 相手の2CDFは長身でこれに対する気配りもあって低い速いクロスを出していたが、なかなかゴールに結びつかなかったのが、このときは佐藤とのタイミングがあって貴重な得点となった。

 玉田と久保の2トップへの期待は高かった。このペアは2004年の対チェコ、対アイスランド、対イングランドでプレーし、久保が3得点、その彼は戦列を離れたあとも玉田は中国でのアジアカップの優勝に貢献した。故障のため昨年10月以後は代表から離れ、2人が代表で2トップを組むのは一昨年の6月9日以来。玉田は動きの量、スピードともに復活していることを示した。欲をいえばこういう試合にゴールをきめておきたいところだが・・・。
 前半に相手DFのボールをゴールのすぐ近くで奪いとって、そのあとのシュートはゴール前を左から右へ横切ってしまった。
 久保竜彦は3本シュートした。
 1本目は左の三都主からのライナーの早いクロスで右足にあてて、右外へ。2本目はエリア内で自ら仕かけて右足でシュート、これも決まらず3本目はヘディングをGKに防がれた。

 ボスニア・ヘルツェゴビナに2点を取られ、2月10日サンフランシスコでの対USA戦で3点奪われた日本代表には、この日エクアドルをノーゴールに押さえたのは、ひとつの自信となるだろう。もちろん相手の攻撃力が(ベストでないため)落ちていることもあるが、南米流のここというときの選手ひとりひとりの確かで速いプレーに対応したのだから、自分たちのレベルアップの目安となるハズだ。

楽しみな5月のキリンカップ

 ことしにはいっての代表の5試合目、Jの開幕から5節をすぎていて、全体に選手のコンディションはよかった。オランダでのプレーを切りあげて浦和レッズへもどり、日本代表で「国内組」となった小野伸二の出来がよくなかったのは多くの人には気がかりだろう。抜群のボールテクニックを持つ彼が欧州で経験を積んだことでサポーターは大きな期待をかけている。彼にとって、最も大切なのはフィジカルコンディション。浦和のために働くとともに、かつての故障個所への手当てに留意し体調を整えることが第一だと思っている。

 つぎの日本代表の試合は5月のキリンカップとなる。それまで私たちは日本代表のプレーをJのなかでみてゆくことになる。すでに新聞も雑誌もテレビも――そういった観点で取り上げているが、これからは例えばクロスで「クロスの精度が・・・」といった抽象的な見方でなく、何本のクロスパスを出して、何本が仲間に届いた、何本が一番近い相手DFにはねかえされたというふうに見てゆきたいもの。
  そうした代表の努力を見つめ、5月のキリンカップでJで高めた彼らのプレーをもう一度眺めるチャンスを持てるのは大きな楽しみだ。

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